2026年03月13日

【子どもの習い事はマンツーマンとグループレッスンどっちがいい?】親500人に本音アンケート調査

オンラインイラスト教室を運営する株式会社アタム(本社:東京都港区、代表取締役:宮澤惇、以下 アタムアカデミー)は、小中学生のお子様がいる500人を対象に「子どもの習い事に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。


子どもの習い事を選ぶ際、「マンツーマンがいいのか、グループレッスンが合っているのか」と悩む人は多いかもしれません。


今回、オンラインイラスト教室を運営するアタムアカデミー(https://atam-academy.com/ )は、小中学生のお子様がいる500人に「子どもの習い事」に関するアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。


調査結果に対して、一般社団法人教育デザインラボ代表理事の石田勝紀氏よりご考察いただいております。



【調査概要】

調査対象:小中学生のお子様がいる人

調査期間:2026年2月21日〜24日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:500人(女性413人/男性87人)

回答者の年代:20代 5.6%/30代 44.0%/40代 42.4%/50代以上 8.0%


【調査結果サマリー】

・小中学生の親は習い事に「グループレッスン」よりも「マンツーマン」を支持

・グループレッスンの習い事に関して親が気になることは「周りと比べすぎる」

・マンツーマンの習い事に感じるメリット1位は「個人に合わせた指導が可能」

・グループレッスンの習い事に感じるメリット1位は「友達が増える」


小中学生の親は習い事に「グループレッスン」よりも「マンツーマン」を支持

「お子さんの習い事はマンツーマンとグループレッスンのどちらがいいか」を聞いたところ、「マンツーマン」と回答した人が「断然(15.0%)」「どちらかと言えば(49.8%)」を合わせて64.8%でした。


小中学生の習い事については、マンツーマンレッスンを希望する親が多数派です。


グループレッスンの習い事に関して親が気になることは「周りと比べすぎる」

「グループレッスンの習い事に関して親が気になること」の1位は、「周りと比べすぎる(28.8%)」でした。2位「子どもに適した内容にならない(26.2%)」、3位「クラスメイトに馴染めない(24.6%)」が続きます。


自分だけできていない場合に、劣等感につながることを懸念する親が多数。また、画一的なカリキュラムで進むことに不安を抱く親も目立ちました。


「クラスメイトとの関係が心配」という声もあり、子どもの気持ちや居心地を大切にしたいという意向が読み取れます。


<1位 周りと比べすぎる>

・比較対象がすぐそばにいることで一喜一憂して、心理状態が不安定になったり、意欲が上がったり下がったりするのではないか(20代 女性)

・劣等感を感じないか。劣等感を昇華させて「悔しい」という感情をもってほしいですが、悔しい気持ちが変な方向にいかないかは気になります(40代 女性)

クラスメイトがそばにいる状況だと、子ども自身が自分の理解度・習熟度を他人と比べてしまうことも。劣等感からモチベーション低下につながることを心配している人が多くなりました。


「子どもではなく親が周りの子どもと自分の子どもを比べてしまいそう」という声も寄せられています。


<2位 子どもに適した内容にならない>

・他の子と同じペースで進められるのか不安(30代 男性)

・勉強の習熟度の違いが大きい場合は、授業がどの程度の問題を取り扱っているのかが気になる。また授業の進行スピードが速すぎても遅すぎても、子どもに合わないことがあるので難しい(50代以上 女性)

グループレッスンでは、カリキュラムやグループ全体の習熟度に合わせてレッスンが進むため、一人ひとりの理解度や得意・不得意に細かく合わせることは難しいことも。


そのため「内容が簡単すぎて物足りない」「難しすぎてついていけない」といったことが起こることを、気にしている人が多くなりました。


<3位 クラスメイトに馴染めない>

・一緒にレッスンを受ける子どもと仲良くやっていけるか心配(20代 女性)

・かなりの人見知りなので、大人数だと本人が緊張して行きたがらない(40代 女性)

グループレッスンでは、クラスメイトとの関係性が学習環境に影響します。


人見知りの子や集団が苦手な子の場合、周囲に気を使いすぎて疲れてしまうことも。苦手なタイプの子がいる場合も、習い事に対する意欲に影響する可能性があります。


<4位 集中しにくい>

・ふざけている子につられてしまわないか(30代 女性)

・他のお子さんがいることで気が散り、集中力が続かないことは心配(50代以上 女性)

グループレッスンでは、「ふざけている子につられてしまう」「周りのおしゃべりが気になる」といった状況で、集中が途切れることも考えられます。また、講師が別の子どもに指導している間は手持ち無沙汰になり、ついだらけてしまうことも。


集中できない時間が増えると、内容の理解が浅くなり、わからないまま進んでしまう状態にもつながることを危惧している人が多くなりました。


<5位 質問できない>

・グループだと、言い出しにくかったり質問がしにくかったりしないか(20代 女性)

・引っ込み思案のうちの子は、グループレッスンだと、理解していなくても「わかった」と返事をすると思う(50代以上 男性)

周囲の目を気にして、わからないことがあっても質問をためらってしまう子もいます。わからないのに質問できない状態が続くと、理解度や習熟度が上がっていかない状況に陥りかねません。


とくに、引っ込み思案や周囲に遠慮する子どもの親から、回答を集めています。


<6位 丁寧な指導にならない>

・うちの子は少し内気なので、発言が活発な子の中に埋もれてしまわないか、先生の目が届かずに放置されないかが心配です(30代 男性)

・自分の子どもをきちんと見てもらえるか(40代 女性)

「発言が多い子や目立つ子に対応が集中し、内気な子が見過ごされてしまうのでは」といった心配が挙げられています。


自分の子どもをきちんと見てほしいという講師への希望が読み取れます。


<7位 無駄な時間が発生する>

・他の子のペースに合わせることで待ち時間が出てしまったり、教えてもらえる時間が減ったりするかもしれない(30代 女性)

・たくさん生徒がいるときには待ち時間が長くなり、練習時間が少ない(40代 女性)

「講師が他の子を指導している間、やることがない」「すでにできる内容でも、他の子を待つために時間がかかる」といった状況を危惧する声も。


タイパやコスパを気にする人からは、気になる点として挙げられました。


マンツーマンの習い事に感じるメリット1位は「個人に合わせた指導が可能」

「マンツーマンの習い事に感じるメリット」の1位は「個人に合わせた指導が可能(61.2%)」で、6割以上の人から票を集めました。2位「苦手分野を克服しやすい(22.6%)」、3位「丁寧に指導してもらえる(19.0%)」が続きます。


マンツーマンの習い事については、一人ひとりに合った指導ができることを評価している人が多くなっています。


<1位 個人に合わせた指導が可能>

・人によって進めるペースが異なると思うので、子どもに合わせた指導をしてもらえること(40代 男性)

・一人ひとりの性格や習熟度に合わせて指導してもらえるため、無理なく学べる点が魅力だと思います(50代以上 女性)

マンツーマンでは、理解度や習熟度、性格などに合わせて、内容や進め方を柔軟に調整可能です。


集団の進度に合わせる必要がないため、わからないところで立ち止まったり、得意な部分は少し先まで進んだりといった学び方を実現しやすくなります。


<2位 苦手分野を克服しやすい>

・苦手な点を集中して学習できる(40代 男性)

・自分の苦手なところに集中して取り組めるので、解決につながりやすい(50代以上 女性)

マンツーマンでは、子どもの理解度や習熟度に合わせてカリキュラムを調整しやすいため、苦手分野の克服に時間をかけることも可能です。また、講師が生徒をじっくりと見られるので、苦手分野に気付きやすいというメリットも。


苦手な内容を丁寧に扱ってもらえることで、できないまま先に進んでしまう状況を防ぎやすくなります。


<3位 丁寧に指導してもらえる>

・先生とマンツーマンでしっかりと向き合ってもらえるので、子どもの変化に気付いてもらいやすい(20代 女性)

・理解できるまでしっかりと教えてくれそう(40代 男性)

マンツーマンでは、講師が子どもに集中でき、表情などの反応や身体の動きを細かく確認しながら指導できます。そのため、子どもの変化や理解度・習熟度を把握しやすくなると期待している人が多くなりました。


<4位 質問しやすい>

・質問したいときに、気軽にできそう(30代 女性)

・先生との距離が近く、わからないことも先生に聞きやすいと思う(40代 女性)

周囲の目を気にせずに先生と直接やり取りができるため、わからないことを聞きやすくなります。グループレッスンでは遠慮してしまう子どもでも、マンツーマンであれば質問に対する心理的なハードルが下がるのですね。


質問しやすい環境は、「疑問点を放置しない」「理解が深まる」といったメリットにつながります。


<5位 周りを気にする必要がない>

・他の子と比べないので、劣等感を抱きにくい(30代 女性)

・周りの目を気にせず、のびのびできる(40代 女性)

マンツーマンでは、「できる・できない」「理解度・習熟度」「テストの結果」を周囲と比べる機会が少なくなります。


失敗を見られる不安や劣等感を抱く機会が減るので、安心して自分の課題に向き合いやすくなると期待する人も多くなりました。


マンツーマンレッスンは、劣等感を抱きやすい子や周りに委縮してしまう子に、リラックスしやすい環境を提供できると言えます。


<6位 集中しやすい>

・自分の子だけ見てもらえるので、集中力が切れてしまっても先生に注意してもらえる(40代 女性)

・自分自身のことに集中できると感じる(50代以上 男性)

マンツーマンでは、周囲のおしゃべりに邪魔されたり、他の子に話しかけられてつられてしまうことがありません。


講師も常に生徒の様子を見ながら進めるため、「集中力が途切れそうな場面でも、講師の声掛けや進め方の調整で対応できそう」と期待している人もいます。


<7位 効果が出やすい>

・やはり100%うちの子のために時間を使ってもらえるので、上達スピードが速いことだと思います(30代 男性)

・レッスン時間をフルで我が子に使ってもらえるので、上達が早そう(40代 女性)

マンツーマンではレッスン時間のすべてを一人の子どもに使えるため、無駄な待ち時間が少なくなり、練習回数などを多く確保できます。また個人に合わせたレッスン内容の調整で、わからないことがそのままにならないことからも、学習効果を見込めます。


レッスン内容が濃くなるため、上達のスピードにつながると期待している人も多くなりました。


グループレッスンの習い事に感じるメリット1位は「友達が増える」

「グループレッスンの習い事に感じるメリット」の1位は「友達が増える(39.6%)」でした。2位「切磋琢磨できる(28.4%)」、3位「他人から刺激を受ける(22.2%)」となっています。


グループレッスンについては「人と関わること」に価値を感じている親御さんが多数。新しい友達ができたり、仲間から刺激を受けたりすることが、学びや成長につながると考えられていました。


<1位 友達が増える>

・学校の同級生以外のコミュニティは貴重。本人の第二の居場所となる(40代 女性)

・疎外感や劣等感を感じず、他の子とも仲良くできるような工夫がされていれば、学校外のお友達ができることはとてもメリットを感じます(40代 女性)

グループレッスンでは、同じ時間に同じ活動をする仲間がいて、自然に友達ができることも多くあります。とくに、学校とは違う友達ができることをメリットと考えている人が多くなっています。


<2位 切磋琢磨できる>

・グループレッスンであれば競争意識が芽生え、どんどん自力で伸ばす能力が本人についていくのではないかと思う(30代 男性)

・周りと比べられて競い合いができるので、田舎で子どもの少ないところでは貴重です(40代 男性)

グループレッスンならではの特徴として、周囲の子どもの頑張る姿や成果が自然と目に入ることが挙げられます。仲間が努力している様子を見ることで、「負けたくないから頑張ろう」という気持ちが生まれやすくなります。


<3位 他人から刺激を受ける>

・アート系だと、自分にない視点や表現など、他の子から刺激を受けることもあると思います(30代 女性)

・グループで行うことで、自分よりうまい子を見て「自分もそうなりたい」と思って目標ができるなど、一緒に学ぶ仲間がいるメリットはあると思います(40代 女性)

グループレッスンでは、自分とは違う考え方や表現方法、取り組み方を間近で見られます。


身近にお手本や反面教師がいる環境では、成長のイメージをもちやすかったり失敗の回避方法を学べたりします。「講師からだけではなく、子ども同士の関わり合いからも学べることがある」という考えが読み取れます。


<4位 協調性が身につく>

・周りと協調して行うことの楽しさ・大切さを学べる(40代 女性)

・集団行動の中で自身以外の存在と触れ合えることで、協調性を学べることが第一かと感じます(40代 男性)

グループレッスンでは「順番やルールを守る」「相手の話を聞く」「わからないことを子ども同士で教え合う」といった場面があります。


他の子どもたちがいる環境だからこそ周囲への気配りが求められ、自然に協調性や集団での振る舞い方が身につくと期待する人も多くなりました。


<5位 コミュニケーションの機会になる>

・対人スキルが鍛えられること(40代 女性)

・グループでの活動を通じ、グループの中での言動や人との関わり方の経験を積み重ねられる(50代以上 男性)

グループレッスンでは、友達とのやり取りを通して、自然に人と関わる場面が増えます。マンツーマンでも講師とのコミュニケーションは発生しますが、子ども同士という遠慮の少ない関係だからこそできるコミュニケーションもあります。


<6位 モチベーションが高まる>

・気が乗らないときでも、友達がいると頑張れる(40代 女性)

・目指すところが一緒の友達が多いと、やる気もさらに出てきそう(40代 女性)

友達に会えることは、子どもにとってのモチベーションになりえます。


周囲との関係性がいい場合には、グループレッスンのほうがモチベーションアップに役立つこともあるとわかります。


<7位 さまざまな価値観に触れる>

・自分にはない考えや価値観を知れる(30代 男性)

・他の子の意見を聞くことで、新たな視点での発見が得られたらいいと思います(30代 女性)

グループレッスンの習い事には、家庭環境や考え方の異なる子どもたちが集まります。他の子の意見や感じ方に触れることで、「自分とは違う考えがあること」や「別の学校や家庭ではどんな習慣やルールがあるのか」などを学べます。


習い事で多様な人と出会うことで、新たな価値観を知り、視野を広げてほしいという願いが読み取れました。


まとめ

小中学生の親500人にアンケートをとった結果、子どもの習い事としては「マンツーマンレッスン」が支持を集めました。子どもに合わせた指導が可能になることから、子どもが安心して学べて学習効果も上がりやすいと期待されています。


一方、グループレッスンには画一的な指導による「理解度・習熟度の低下」「モチベーション低下」といった危惧が寄せられました。ただグループレッスンには、同じ目的・趣味をもつ子どもと交流できるメリットがあります。マンツーマンからグループレッスンに変えて効果があったという体験談もありました。


そのため「絶対マンツーマン」「絶対グループ」と最初から決めるのではなく、子どもの性格や習い事の目的などと照らし合わせてレッスン形態を選ぶことをおすすめします。


アタムアカデミーでは、お子さまの状況や目的に合わせてグループレッスンとパーソナルレッスンの2つの形態から選ぶことができます。


グループレッスン(生徒最大5名/講師1名)は、同じ目的を持つ仲間と一緒に学ぶことでコミュニケーション能力が養われ、他の生徒の表現から刺激を受けながら成長できる環境です。


パーソナルレッスン(生徒1名/講師1名)は、お子さまの興味や目標・ペースに完全に合わせたオーダーメイドのレッスンが受けられる個人指導スタイルです。「じっくり基礎から学びたい」「自分だけのペースで進めたい」というお子さまに向いています。


小学生クラスの詳細はこちら

https://atam-academy.com/primaryschool/


中高生クラスの詳細はこちら

https://atam-academy.com/juniorschool/



▽石田勝紀氏の考察

調査結果より、約2/3がマンツーマンレッスンを希望していることが分かりました。習い事の目的がスキルや学力の向上であることを踏まえれば自然な結果です。


注目すべきは、保護者がグループレッスンのデメリットとして挙げる意見に、学校の授業に対する不安や懸念がそのまま反映されている点です。一方、グループレッスンを希望する層は「友達作り」や「切磋琢磨」を重視しており、学校外の繋がり作り(スポーツなどグループレッスンが前提の習い事もある)や、ある程度の学力がある子どもが刺激を受けるために希望ケースであると考えられます。


いずれにせよ、親子で習い事の目的を共有し、双方が納得できる形態を選択することが重要です。

posted by 佐藤 仁 at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | スクール関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年03月05日

子どもの習い事、月額費用は「3〜5万円未満」が最多=AZWAY調べ=

AZWAYは4日、10代〜60代の男女(子どもあり・なし含む)300人を対象に実施した、「子育て世帯の習い事の選び方と費用感・負担感に関するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。



それによると、回答者300人のうち、子どもの習い事について現在通っているのは34.3%(103人)、過去に通っていたのは18.3%(55人)で、合計52.7%(158人)が「習い事経験あり」だった。一方で、子どもはいるが、習い事に通わせたことはないのは19.3%(58人)、子どもはいない(既に成人済み・妊娠中など含む)は28.0%(84人)だった。



習い事経験者158人に「最もお金がかかりやすかった時期」を聞いたところ、最多は「小学4〜6年」29.7%(47人)と、「中学生」29.7%(47人)で同率だった。次いで「小学1〜3年」19.6%(31人)、「高校生」10.8%(17人)、「0〜6歳(未就学児)」10.1%(16人)と続いた。小学中学年〜中学生にかけて費用が増えやすい傾向が伺える。


この時期は受験準備や部活動との両立、専門性の高い指導が必要になるタイミングと重なり、未就学児から始めた習い事も、学年が上がるにつれて内容が高度化し、費用も段階的に上がっていく実態が見える。



また、「通わせたことがある習い事ジャンル」については、日常的に続けやすいジャンルが上位に並んだ。回答を合算すると、習い事経験者1人あたり「平均1.9種類」を選択しており、複数ジャンルを組み合わせる家庭像も見えた。


「通わせた習い事ジャンル」TOP10は、同率1位「スポーツ系」43.7%(69人)、同率1位「学習塾」43.7%(69人)、3位「音楽・楽器系」24.7%(39人)、4位「語学」16.5%(26人)、5位「そろばん」12.0%(19人)、6位「書道」11.4%(18人)、7位「プログラミング・ロボット」10.1%(16人)、8位「ダンス」9.5%(15人)、9位「アート・造形」7.0%(11人)、10位「通信教育」6.3%(10人)。


スポーツ系と学習塾が同率トップという結果は興味深い点で、身体を動かす習い事と学力強化の習い事、この両輪をバランスよく取り入れたいという親の意識が表れている。また、平均1.9種類という数字から、多くの家庭が習い事を掛け持ちさせている現実も浮かび上がる。



一方、「習い事費用の月額(合計)」の自由記述を集計したところ、月額として読み取れる回答は156人分で、分布の最多は「3万〜5万円未満」31.4%(49人)。続いて、「1万〜2万円未満」21.8%(34人)、「5000〜1万円未満」17.9%(28人)だった。「月額3万円以上」は38.5%(60人)、「月額5万円以上」も7.1%(11人)あり、一定数は習い事が家計の固定費になっている状況が伺える。なお、月額の平均は「約2万3600円」、中央値は「2万円」だった。


「月額3万円以上」が4割近くを占める点は注目に値する。携帯電話代や光熱費と並ぶレベルの固定費として、習い事が家計に組み込まれている実態が見える。中央値が「2万円」という点も、多くの家庭にとって決して軽くない金額で、複数の習い事を組み合わせれば、この水準に達するのは自然な流れとも言える。



次に、習い事経験者158人に「いちばんお金がかかる習い事」を1つ選んでもらったところ、「学習塾」39.9%(63人)が最も多かった。次いで、「スポーツ系」12.7%(20人)、「音楽・楽器系」12.0%(19人)、「語学」10.1%(16人)などと続いた。「その他」では自由記述で「体操」、「幼児教室」などの回答が見られた。


学習塾が圧倒的1位という結果は、受験対策や成績向上への期待の高さを物語っている。個別指導や進学塾になると月謝も高額になりやすく、さらに季節講習や教材費が加わることで、家計への影響が大きくなる構図が見えてくる。



最後に、「習い事費用の負担感」について聞いたところ、「かなり負担に感じる/感じた」20.9%(33人)、「やや負担に感じる/感じた」51.9%(82人)となり、合計72.8%(115人)が「負担感あり」と回答した。


一方で、習い事の経験全体を振り返る設問では、「費用がかかっても、やらせて良かったと思う」42.4%(67人)、「どちらかといえば、やらせて良かったと思う」48.1%(76人)となり、合計90.5%(143人)が肯定的だった。


家計の負担を感じつつも、学び・成長・生活リズムなどの面で「やって良かった」と捉える家庭が多数派であるのが読み取れる。この負担感と満足感の両立こそが、現代の子育て世帯のリアルな姿と言える。


この調査は、10〜60代の男女(子どもあり・なし含む)を対象に、1月4〜6日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は300人。

posted by 佐藤 仁 at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | スクール関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年01月29日

【オンライン塾を選ぶ際に重視することランキング】小中学生の親500人アンケート

オンラインイラスト教室を運営する株式会社アタム(本社:東京都港区、代表取締役:宮澤惇、以下 アタムアカデミー)は、小中学生のお子様がいる500人を対象に「オンライン塾に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。


オンライン塾については、「通塾の負担が少ない」「個別対応や柔軟なスケジュールが可能」など、お子さんや家庭のニーズに合わせやすい点が注目されています。


一方で「本当に学力は伸びるのか」「子どもに合うのか」「通塾するほうがいいのでは」といった不安や迷いを感じ、利用に踏み切れないご家庭も少なくありません。


今回、オンラインイラスト教室を運営するアタムアカデミー(https://atam-academy.com/ )は、小中学生のお子様がいる500人にアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。


調査結果に対して、東京立正短期大学幼児教育専攻 准教授の鈴木健史氏よりご考察いただいております。




【調査概要】

調査対象:小中学生のお子様がいる人

調査期間:2025年12月20日〜2026年1月3日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:500人(女性392人/男性108人)

回答者の年代:20代 6.6%/30代 41.8%/40代 44.2%/50代以上 7.4%


【調査結果サマリー】

・小中学生向けオンライン塾に興味がある親は71.6%

・小中学生向けオンライン塾に期待することは「個別の対応をしてもらえる」

・小中学生向けオンライン塾を選ぶ際に重視することは「講師の質が高い」


小中学生向けオンライン塾に興味がある親は71.6%

小中学生のお子様がいる500人に「小中学生向けオンライン塾に興味があるか」を聞いたところ、「とてもある(14.6%)」「ややある(57.0%)」と答えた人が、合わせて71.6%でした。


小中学生向けオンライン塾が、多くの家庭にとって身近な選択肢になりつつあるとわかりました。7割以上が多かれ少なかれ興味を示していることから、オンライン学習に対する心理的なハードルは比較的低く、機会さえあれば前向きに検討するご家庭が多いと言えます。


<小中学生向けオンライン塾に興味がある理由>

・送迎の負担がなく時間を有効活用できるうえ、夜道の心配もなく自宅で安心して学習させられるため(20代 男性)

・オンラインでも今どきの子どもは慣れているので、興味がある。オンラインでたくさんの数の生徒さんを同時指導して、単価を下げてくれるとなお嬉しい。実際の塾との競争になるだろうけど、質の高い講師が大勢を指導して、さらにフォローする質問コーナーなどで対策すれば、個別塾以上のクオリティも確保されると思う(30代 男性)

・1対1でしっかり教えてくれそうだから。仕事で忙しいので送り迎えの手間がなくていいから。好きな時間帯を選べそうだから(40代 女性)

・塾には行かせてあげたいけど、正直送り迎えが面倒。「近くなら」と思っても、いい塾は遠いことも。問題を解決してくれると思うと、オンラインはいい(40代 女性)

・子どもの障害を理解してくれる先生と出会いやすいから(50代以上 女性)

通塾の負担が減る点に興味をもっている人が多くなりました。


小中学生が夜に通塾する場合、防犯上の心配などから親が送迎することも多いです。近所に通わせたい塾がない場合には遠方まで送迎が発生するため親の負担は大きくなり、子どもの時間も奪われてしまいます。時間がとられる結果として、他にやりたい習い事や部活などを諦めることになりかねません。


また「子どもの性格や特性に理解のある講師を、日本全国・全世界から探せる」「マンツーマンでしっかり見てくれそう」「料金が安そう」という理由で、興味をもっている人もいました。


オンライン塾について「塾に関する困り事を解決してくれる」「より子どもに合う環境を提供してくれる」という点で、興味をもっている人が多いとわかりました。


<小中学生向けオンライン塾に興味がない理由>

・対面で見てもらっているわけではないので、しっかりやっているかわからないから(20代 男性)

・オンラインで、家でやるとなると、気が散りそう。周りの配慮が大変(30代 女性)

・対面のほうが丁寧に教えてくれそうだから。またオンラインだと、画質や音声の乱れがありそうだから(30代 女性)

・通塾は大変な面もありますが、通塾することで子ども本人の気分転換につながるように感じるからです(40代 女性)

・オンラインだと真面目に受けそうにないし、先生からも生徒の様子がわからないように感じるから(40代 男性)

「自宅でオンライン学習する場合、ちゃんと指導してもらえるのか」という声が多くなりました。オンライン塾の学習効果や指導の細やかさに懸念があり、対面授業を行う塾にメリットを感じているため、興味を惹かれないという人が多いとわかります。


また通塾する場合には「場所が変わって気分転換になる」「塾で友達ができるなど、人間関係の広がりがある」というメリットも。オンライン塾だと基本的に家から出ずに受講することになるので、「気分転換」「人間関係」という意味では効果が薄くなってしまいます。


さらに「親はちょっと興味があったけど、子どもが嫌がった」「子どもに合わないと思う」という声も。オンラインでも通塾でも、塾には「合う・合わない」がありますので、親の都合だけではなくお子さんの性格や考えに合わせて検討している様子が伺えました。


小中学生向けオンライン塾に期待することは「個別の対応をしてもらえる」

小中学生向けオンライン塾に期待することの1位は「個別の対応をしてもらえる(43.6%)」でした。2位「時間の融通が利く(14.6%)」、3位「子どものやる気を引き出す(10.0%)」が続きます。

・子どもの得意不得意にあった内容の学習をしてくれること(20代 女性)

・現在先取り学習を進めているので、学年に関係なく学びたいものを自由に学べればいい(40代 女性)

・子どもや親のスケジュールに合わせて、授業を受けられる(40代 女性)

・トータルの学習時間を維持しつつ、学習日の変更ができること(50代以上 男性)

・実際に会うわけではないので難しいところがあるかもしれませんが、子どものやる気のコントロールをうまくしてもらえると嬉しい(30代 女性)

・対面とはまったく違うので、集中できて、飽きないよう、工夫してほしい(50代以上 女性)

オンライン塾に対しては、家庭や子どもそれぞれに合った環境の提供を期待する声が強いと読み取れます。すなわち「画一的な指導ではなく、個別に寄り添ってもらえること」や、「生活リズムに合わせて無理なく続けられる柔軟さ」が重視されているのですね。


なお回答を大まかに分類すると「オンライン塾ならではのメリットへの期待」と「オンラインのデメリットを補強するための期待」があります。


例えば「個別の対応」「時間の融通」「料金」は、オンライン塾ならではのメリットへの期待です。一方「子どものやる気を引き出す」「学力向上」「授業の質」「活動内容の可視化」は、オンライン塾が対面塾に比べて弱いと思われる部分を補強する項目となっています。



小中学生向けオンライン塾を選ぶ際に重視することは「講師の質が高い」

「小中学生向けオンライン塾を選ぶ際に重視すること」を聞いたところ、1位は「講師の質が高い(42.4%)」、僅差の2位は「授業がわかりやすい(41.0%)」でした。3位「個別の対応をしてもらえる(17.2%)」、4位「料金が安い(13.0%)」、5位「授業内容が子どもに合っている(9.8%)」が続きます。


重視するポイントとしては、やる気アップや学力向上につながる「指導力」が上位にランクイン。


一方で「期待することランキング」で1位に入った「個別対応」や、2位だった「時間の柔軟さ」に対応する項目は、3位と7位でした。


上記の内容はオンライン塾ならどこでも高い確率で享受できるメリットであることから、実際に塾を選ぶ際には、塾によって差の出やすい指導力が重視されるのだと考えられます。


<1位 講師の質が高い>

・講師がバイトではなくプロであることです(40代 女性)

・講師の質はとても気にするところ。授業内容のわかりやすさもだが、1番は子どもの自己肯定感を育ててくれる人がいいと思う。褒め上手な先生がいい(40代 女性)

・講師の人柄と教える力です(50代以上 男性)

オンライン塾では、講師と生徒は画面越しのやり取りになります。そのため対面塾よりもさらに「講師の力量」や「人柄」が学習意欲や習熟度を大きく左右する要素として、注目されていました。


対面のように空気感や雰囲気で伝えにくいからこそ、「説明力」「声かけの工夫」「子どもの反応を読み取ったり、子どもの困り事を聞き出すコミュニケーション能力」がより重要になります。


また単に勉強を教えるだけでなく、講師が「子どもの自己肯定感を育ててくれるメンターのような存在」であることを重視する人も。講師との相性によってモチベーションは変わってくるので、「オンラインでも安心して任せられるか」という不安を解消する意味でも、講師の質は最優先で確認されています。


力量や人柄はちょっと話しただけではわかりにくいので、指導力の裏付けとして「学歴・経歴」「肩書」「実績」を見ている人もいました。


<2位 授業がわかりやすい>

・オンラインでもちゃんと伝わる授業内容(30代 女性)

・授業が工夫されており、発見があるような内容を重視します(40代 男性)

・授業のわかりやすさ。図や映像などいろんなアプローチがあると、集中力も上がる気がします(40代 女性)

オンライン塾には対面塾よりも授業の質が低いのではないかという懸念があり、「子どもが集中して授業を受け、授業内容をきちんと理解できるか」は大きな不安となります。


このような不安を払拭するために、授業のわかりやすさが重視されていました。例えばオンラインの強みを生かせる、「図」「映像」「デジタル教材」などの活用度合いをチェックする人も。


料金が安くて受講時間が柔軟でも、「成績アップ」「学習意欲の向上」といった効果が現れなければ塾の意味がないので、授業の質は重要なポイントです。


<3位 個別の対応をしてもらえる>

・子どもに寄り添って、能力・個性にあった個別のペースをつくってくれること(30代 男性)

・すでにわかっているところまで塾の進度に合わせるのではなく、苦手で本当に必要な部分をムダなくできるといいなと思います(40代 女性)

・一方的な講義形式ではなく、細やかなフォローをしてくれること(50代以上 女性)

オンライン塾には個別対応を望む人も多いため、塾を選ぶ際に「個別対応ができるか」が選択基準になるのは当然です。具体的には「学習ペースや学習内容を子ども一人ひとりに合わせ、柔軟に指導してくれること」がポイントになっています。


苦手な部分に絞って学べることや、細かなフォローを受けられることは、オンラインの価値を実感しやすいポイントです。集団授業であっても別途で個別対応があれば、満足度は高まると考えられます。


<4位 料金が安い>

・通塾する場合との費用差(30代 女性)

・料金が高すぎず、家庭の負担にならないことも大切です(40代 女性)

・まずはコスト。無料のコンテンツと内容が変わらないようだったら、利用はしない(40代 男性)

オンライン塾に対しては、通塾型よりもコストを抑えられるという期待があります。受講時間や受講教科が増えるほど大きな負担になるため、「対面塾より安いか」を厳しく見ている家庭も少なくありません。


ただ安いだけではなく、費用対効果(コスパ)の視点でチェックしている人もいました。いくら安くても質が悪ければ、納得感は得られません。料金が比較的安く、授業・講師の質や効果に納得できることが重要となります。


<5位 授業内容が子どもに合っている>

・授業内容が学校としっかり合っているか(30代 女性)

・子どもが継続して受けたいと思う内容かどうか(40代 男性)

・学習内容。基礎から応用まで幅広く勉強できるとありがたい(40代 女性)

オンライン塾を選ぶ際、「内容が学校の学習とずれていないか」「子どものレベルや興味に合っているか」は重要なポイントです。授業内容が合わないと、画面越しの学習では集中力が続きにくくなってしまいますし、学習効果も上がりにくくなるからですね。


例えばまったく違う教科書の内容で勉強していても、学校の成績にはつながりにくくなります。また対応している教科・単元やレベルが幅広ければ、お子さんに合う授業を選びやすくなります。


<6位 学力が向上する>

・しっかり成績が伸びるようにサポートしてくれる体制(20代 男性)

・オンライン塾を受けられた他の生徒さんの伸び率や実績(30代 男性)

・塾なので、やはり成績そのものが上がること。もしくは「成績を上げるために何をすればいいか」を子ども自身が考えられるように、学習意欲が上がることです(30代 女性)

オンラインであれ対面であれ、誰しも塾には最終的な成果である「学力向上」や「志望校合格」を期待しています。


とくにオンラインは自分のペースで進めやすい反面、成果が見えにくい不安もあります。そのため「合格実績」「成績アップ実績」をしっかり調べて選ぶという人もいました。


<7位 時間の融通が利く>

・学校・部活との両立のしやすさ。時間の融通の利きやすさ(20代 女性)

・オンラインならではの柔軟な受講ができること(30代 男性)

・スケジュール調整がしやすいこと。他の習い事のイレギュラー対応に合わせられれば助かる(40代 女性)

塾に通う際、学校・部活や他の習い事と両立しやすいことは、大きな利点です。スケジュール調整がしやすい点は親御さんの負担軽減につながります。


ただ順位としては7位。オンラインならではの強みとして当然期待されているからこそ、「あって当たり前」の条件として確認されている側面があると考えられます。


まとめ

アンケートからは、多くの保護者がオンライン塾に対して関心をもちながらも、冷静に中身を見極めようとしている姿勢が浮かび上がりました。


具体的には「個別対応」「時間の柔軟さ」といった期待がある一方で、「授業の質が低そう」「学力向上につながらないかも」といった不安もあります。「オンラインならではの利便性はもちろんあるものの、子どもの成長につながらないと意味がない」という意識が伺えました。


ただ「対話式なのでサボる暇がない」「指導内容が対面塾とほぼ同じ」など、オンライン塾のデメリットを克服できるよう取り組んでいる塾もあります。


そのためオンライン塾や対面塾を一様に捉えて「オンラインか通塾か」で考えるのではなく、「オンラインも含めて、どの塾を選ぶか」という視点をもつのも、いいかもしれません。


アタムアカデミーでも、以下の点がオンライン教室のメリットと考えております。

  • さまざまな地方・文化との交流ができる

  • ITリテラシーも学べる

  • 送り迎えがなく、保護者の負担が少ない

  • 自分に合った講師に出会える

保護者の方へ オンラインレッスンの特徴 

https://atam-academy.com/parents/



▽鈴木健史氏の考察

今回の調査から、オンライン塾選びでは「講師の質」や「授業がわかりやすい」ことが重視され、保護者が求めているのは利便性とともに、理解の深まりや学びの定着といった成果であることが分かります。


子どもの個々の特性や理解度、ペースに応じた「個別最適な学び」は、オンラインの強みを生かすことで高い学習効果が期待できます。


一方で、オンラインでは非言語情報が伝わりにくく、子どもと講師の関係性が築きにくくなる場合もあります。そのため、学習成果の見える化や家庭と連携した見守りが重要でしょう。


親子の対話を通して、子どもの特性に応じた塾選びから始めてみてはいかがでしょうか。

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2026年01月06日

学習塾の倒産、2025年は過去最多46件 「三重苦」で中小塾が苦境 中小塾の4割が赤字経営、「学力向上」だけでは生き残れない時代に

株式会社帝国データバンクは「学習塾」の倒産発生状況について調査・分析を行った。

                

SUMMARY

2025年に発生した学習塾の倒産は46件で、前年の40件を上回り過去最多を更新した。約9割が資本金1000万円未満の小規模経営だったものの、中堅規模の塾にも淘汰が及んだ。少子化、講師確保難、物価高騰が主な要因で、中小塾はコスト増と授業料の値上げ難に苦しみ、収益が悪化した。中堅校を狙う層や補習層の取り込みを図る大手塾の攻勢で、独自の付加価値を見出せない塾の淘汰が加速する見通し。

                        

集計期間:2025年12月26日までの速報値

集計対象:負債1000万円以上・法的整理による倒産


 学習塾の倒産、2025年は過去最多46件 中小塾で淘汰相次ぐ 

子供たちの学びを支える「学習塾」の倒産(負債1000万円以上、法的整理)は、2025年に46件発生し(速報値)、前年の40件を上回って過去最多を更新した。倒産した学習塾のうち、約9割が資本金1000万円未満の小規模経営だった一方、地域で一定のシェアを持っていた中堅塾の倒産もみられた。少子化によるパイの縮小に加え、講師人材の確保難、物価高騰に伴う「教育費の選別」といった急激な環境変化に直面し、旧来型のビジネスモデルを維持してきた中小塾の退場が相次いだ。

2025年の学習塾経営は、特に中小塾ほど物価高と授業料の値上げ難に苦しんだ。最低賃金の大幅な引き上げに加え、効率性を重視する「タイパ」志向の大学生が、予習や授業外業務負担の大きい塾講師を敬遠する動きが目立ち、講師を確保するための求人費や人件費が高騰した。さらに、都市部ではテナント料の上昇、全国的な電気代高騰が固定費を押し上げ、収益を圧迫した。生徒募集の面でも、従来の折込チラシによる募集から、SNS運用やリスティング広告などデジタル化への移行が必須となり、生徒1人を獲得するための費用も「数年前の2倍まで跳ね上がった」という声も聞かれ、「看板を掲げれば生徒が集まる」ビジネスモデルが通用しづらくなっている。


こうしたなか、中学・高校受験を中心としたアッパー層をターゲットにする大手塾は、強固なブランド力を背景に、高額な季節講習やオプション講座の追加、さらにはAI教材のシステム利用料やアプリ手数料などでコスト増を吸収し、大幅な増益となった企業もみられた。他方、地域密着型の補習塾や中堅の個別指導塾は、物価高に苦しむ一般家庭の「習い事の選別」の対象となって生徒数が減少し、授業料の値上げも難しく、売上高は維持できても利益が出ない「赤字の常態化」に直面している。2024年度の業績を見ると、売上50億円以上の大手塾では減益を含め9割超が黒字を確保した一方、売上5億円未満の中小塾では約4割が赤字となるなど、利益面の二極化が進んだ。

足元では、生徒のメンタルケアやモチベーション管理といった、システム化された大手では対応しきれない「超・個別最適化」を武器に生き残りを図る小規模塾も散見される。ただ、膨大な入試データとICT投資で攻勢を強める大手塾が、安価な「AI自立学習コース」を新設して中堅校を狙う層や補習層の取り込みを図っており、「難関校は大手、補習は地元」という従来の棲み分けが崩壊しつつある。適性検査をはじめ学科試験以外の入試も広がり、「学力向上」だけでは生き残ることが極めて難しい状態で、独自の付加価値を見出せない塾の淘汰が2026年にかけてさらに加速すると予想される。

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2025年12月15日

ジム・ヨガ・フィットネスの女性市場は縮小、6,404億円へ 「価格訴求だけではつなぎ止められない」

2025年下期のジム・ヨガ・フィットネスの市場規模は推計で前年比3.9%減の6,404億円と、ホットペッパービューティーアカデミーが今月11日に発表した美容センサス2205年下期 ジム・ヨガ・フィットネス編


市場の落ち込みを主導したのは女性市場で、前年比14.6%減の2,593億円だった。男性市場は3年連続で拡大しており、コロナ禍以降も運動習慣が定着していると見られる。同所は「男女で市場構造は明確に異なり、女性の利用者減少が続く中、男性は利用者層の拡大が顕著」と指摘。男性市場では「筋力アップ」への意欲が市場を牽引している一方で、女性市場については「単なる価格訴求だけでは繋ぎ止められない。ターゲットの性年代等に応じたきめ細やかな戦略が求められる」としている。




消費者調査ではユーザーに利用目的を尋ねており、女性全体のトップ3は「健康維持・体力づくり(59.1%)」「ダイエット・体型維持(43.6%)」「ストレス解消・気分転換・リラクゼーション(41.3%)」で、男性全体のトップ3は「健康維持・体力づくり(50%)」「筋力アップ(44%)」「ストレス解消・気分転換・リラクゼーション(35.8%)」だった。

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2025年12月11日

子供の習い事格差、経済的・時間的制約から発生…意識調査

 NEXERとschola+(スコラプラス)は2025年11月11日から11月25日にかけて、全国の中学生以下の子供がいる保護者183名を対象に「習い事の格差問題」についてのアンケートを実施した。

 習い事の現状では、習い事に「通っている」子供は45.4%と半数を下回っており、習い事に不平等が感じられることがわかった。本調査では、習い事として「スイミング」が43.4%ともっとも選ばれており、基礎体力向上や安全面が重視されていることがうかがえる。「その他」の習い事に関しても、多様なスポーツに加え、芸術的な分野も選ばれており、保護者が子供の興味を考慮し、多様な選択をしているようすがみられる。


 次に、習い事を選ぶ際に重視したポイントとして「通いやすさ」が65.1%ともっとも高く、保護者の負担が主な制約条件になっていることがわかった。一方、91.5%の保護者が、実際に通わせてみて習い事に期待していた体験が十分得られたと感じている。これは、英会話の自然な習得や技能の上達が寄与している。


 一方で、25.3%の保護者が、習い事に「通わせにくいと感じたことがある」と回答し、特に送迎の負担や費用、時間の制約が課題である。通わせにくい理由として、兄弟の送迎の兼ね合いや悪天候、月謝の上昇などが影響しているという。



 また、習い事による体験格差を「ある」と感じている保護者が26.5%であり、学校教育だけでは身に付かない知識や技能の差が一因とされる。特に水泳などの体育の授業でその差が顕著に現れることが指摘されている。


 まとめとして、習い事の格差問題は、送迎の負担や経済的・時間的制約から発生しており、保護者は「通いやすさ」を最重視している。格差を解消するために、具体的な技能差や経済状況よる体験機会の差を縮小することが必要であると考えられる。

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2025年10月29日

全国学習塾協会が実態調査 日本版DBS制度施行を見据え

 公益社団法人全国学習塾協会は、こども性暴力防止法(日本版DBS制度)の施行を前に、学習塾業界における防犯カメラ設置の実態を把握するためのアンケート調査を実施した。調査期間は令和7年10月上旬〜中旬、有効回答は132事業者から得られた。


 結果によると、回答した全教場数4,346のうち、4,181教場(96.2%)で防犯カメラが設置されていることがわかった。事業規模別では、小規模塾(教場数1〜4)の設置率が56.5%にとどまる一方、20教場以上の事業者では9割を超え、大規模事業者ほど設置が進んでいる傾向が明らかになった。


 同協会は今回の結果について、「防犯環境の整備状況を示す基礎資料として、今後の制度設計や支援策の検討に活用する」としている。今後は行政機関や業界関係者と連携し、子どもや保護者がより安心して学べる環境づくりを目指す方針だ。

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2025年10月08日

矢野経済研究所、教育産業市場に関する調査結果を発表

教育産業市場に関する調査を実施(2025年)



2024年度の教育産業全体の市場規模(主要15分野計)は前年度比0.7%増の2兆8,555億7,000万円


〜前年度比プラス成長は7分野〜


株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内の教育産業市場(主要15分野)を調査し、サービス分野別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。

※グラフ資料は添付の関連資料を参照



1. 市場概況


2024年度の教育産業全体の市場規模(主要15分野計)は、事業者売上高ベースで前年度比0.7%増の2兆8,555億7,000万円となった。2024年度において前年度比でプラス成長となった分野は、「幼児向け英会話教材市場」「資格・検定試験市場」「語学スクール・教室市場」「幼児体育指導市場」「企業向け研修サービス市場」「eラーニング市場」「学習参考書・問題集市場」の7分野であり、特に「企業向け研修サービス市場」の拡大が全体市場の底上げに寄与した。一方、深刻化する少子化の影響などを受けて苦戦がみられる分野も多い。教育産業市場(主要15分野)で最大規模の「学習塾・予備校市場」は事業者間の業績の好不調などを背景に停滞傾向にあり、新型コロナウイルス禍で需要を高めた「通信教育市場」は幼児向け、学生向け、社会人向けともに縮小した。また、「eラーニング市場」は法人向けのBtoB市場が堅調に推移しているものの、個人向けのBtoC市場の停滞によって成長鈍化がみられている。



2. 注目トピック


■学習塾・予備校事業者の多くが、生成AIの学習サービスへの活用に関して慎重なスタンス


学習のデジタル化において生成AIの活用が注目されている。現状、教育産業において生成AIが活用されている領域としては、テストや教材の自動生成、分からない用語の説明文の自動生成、授業の音声の文章化、学習アドバイスの自動生成、質問回答の自動生成、語学学習の発話トレーニング、学習者のレベルに応じた問題や問題解説の自動生成などが挙げられる。一方、学習塾・予備校事業者の多くは生成AIの活用について研究は進めてはいるものの、現状における学習サービスでの活用に関しては限定的である。当面における学習サービスへの生成AIの活用は、学生向けの学習サービスの多くではハルシネーション(AIが誤った情報を正しい情報のように生成してしまうこと)などの問題から慎重な姿勢が続く一方、社会人向けの学習サービスでは活用の活発化が予測される。



3. 将来展望


2025年度の教育産業全体の市場規模(主要15分野計)は、事業者売上高ベースで前年度比0.6%増の2兆8,720億6,000万円を予測する。2025年度は、「幼児向け英会話教材市場」「資格・検定試験市場」「語学スクール・教室市場」「幼児体育指導市場」「企業向け研修サービス市場」「eラーニング市場」の6分野が前年度比プラス成長での推移となり、前年度に続いて「企業向け研修サービス市場」の拡大が全体市場の底上げに寄与するものとみる。


※以下は添付リリースを参照


リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。


グラフ資料

https://release.nikkei.co.jp/attach/697748/01_202510071445.png

posted by 佐藤 仁 at 09:32| Comment(0) | TrackBack(0) | スクール関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月07日

小中高生の教育関連費5万円以上の家庭も…外食や趣味を我慢

 全国の小中高生をもつ家庭の月々の教育関連費は「1万〜3万円未満」がもっとも多い一方で「5万円以上」も1割を超えることが2025年10月3日、PE-BANKの調査でわかった。授業料無償化や塾・習い事費の補助を望む声が多い。


 調査は、全国の小学校1年生〜高校3年生の子をもつ親(30〜60歳)を対象にインターネットによるアンケートで実施したもの。調査期間は2025年9月27日〜29日(月)、サンプル数は300。PE-BANK調べ。



 調査では月々の教育関連費が「1万〜3万円未満」の家庭がもっとも多く、全体の29.6%を占めた。一方で「5万円以上」の支出をしている家庭も1割を超えている。



 また、教育費が新学期に増加すると感じる家庭は36.3%にのぼった。新学期の準備でもっとも多く支出されたのは「参考書・問題集」(36.0%)、ついで「制服・部活動費」(22.1%) や「パソコン・タブレット等デジタル機器」(20.0%)などだった。



 子供が通っている教育や習い事については、「塾」が37.1%でもっとも多く、ついで「スポーツ系習い事」が29.2%、「オンライン学習サービス」が21.0%。受験や学力アップのための塾に加え、スポーツ・音楽・芸術といった“非認知スキル”への投資も。習い事は子供の個性や将来を広げるための重要な場とされ、家計に余裕がなくても削りたくない出費となっているようだ。



 物価高の影響で、28.0%の親が教育費の削減や見直しを行った経験があると回答。特に削減のために「外食」や「自分の趣味」を我慢する家庭が多いことがわかった。また支援を希望する分野を尋ねた設問では、「授業料無償化」が57.3%を占め、「塾・習い事費の補助」が43.1%と続いた。



 「今後特に力を入れたい」と考えている教育分野には、プログラミング・ICTリテラシーなどIT・デジタル分野(34.9%)、金融リテラシー(33.0%)があがる一方、学校の主要教科(34.5%)という声も同じぐらい聞かれた。



 今回の調査から、現代の親が子供の教育費に対して強い負担感を抱きつつも、子供の未来の成長を見据えて支出を惜しまない実態が浮き彫りになった。特に、塾や習い事、デジタル学習への投資は依然として家庭の重要な支出であり、物価高の中でも教育費の増加を見込む声が過半数を占めていた。

posted by 佐藤 仁 at 15:29| Comment(0) | TrackBack(0) | スクール関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月01日

矢野経済研究所、語学ビジネス市場に関する調査結果を発表

語学ビジネス市場に関する調査を実施(2025年)


2024年度の語学ビジネス市場(主要13分野合計)は前年度比0.2%増の7,906億円

〜生成AIなどテクノロジーの進化が目覚ましく、市場間で顧客獲得競争が激化〜



株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長 : 水越孝)は、国内の外国語学習に関わるビジネスを調査し、参入企業動向、分野別の市場動向、将来展望を明らかにした。


※グラフ資料は添付の関連資料を参照



1.市場概況


2024年度の語学ビジネス市場規模(主要13分野合計)は、事業者売上高ベースで前年度比100.2%の7,906億円と推計した。


2024年度の分野別内訳をみると、外国語教室市場(成人向け外国語教室市場、幼児・子供英会話教室市場、プリスクール市場)は、幼児・子供英会話教室市場はマイナスとなったが、成人向け外国語教室市場とプリスクール市場はプラス成長を果たし、外国語教室市場全体では前年度を上回る結果となった。


また、関連ビジネスおいては、語学試験市場、留学斡旋市場、幼稚園・保育園向け英語講師派遣市場は前年度を上回ったが、通訳・翻訳ビジネス市場は前年度を下回る結果となった。



2.注目トピック


■英語コーチングサービス、AI英会話アプリが台頭


語学スクール/オンラインサービス分野では、英語コーチングサービス、AI英会話アプリなど新たなサービスが台頭している。


成人向け外国語教室市場は、円安や物価高など市場を取り巻く外部環境は厳しいが、急増するインバウンド(訪日外国人客)や、グローバル化の進展で海外へ出国する日本人も増えており、市場は回復基調にある。市場の牽引役としては英語コーチングサービスが挙げられ、従来の英会話スクールとは異なり、受講生一人一人に専任コンサルタントがついて、自学自習を含む最適なカリキュラムを作成し、短期間で英語力を向上させるサービスである。


オンライン語学学習市場では、大手オンライン英会話サービスが苦戦を強いられている状況下で、AI英会話アプリが好調である。AI英会話アプリを語学レッスンの会話相手として活用するサービスであるが、サービス事業者はとくに2025年に入ってから積極的なマーケティングを展開している。TVCM等の投入により売上高を伸ばしている一方で、その収益性には改善の余地があるものと考える。


※以下は添付リリースを参照



リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。


グラフ資料

https://release.nikkei.co.jp/attach/697427/01_202509301145.jpg

posted by 佐藤 仁 at 17:22| Comment(0) | TrackBack(0) | スクール関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月12日

スタディサプリ、学習塾市場から撤退

 リクルートは、学習塾向けに提供してきた動画配信型学習サービス「スタディサプリ」を、2026年3月に終了すると明らかにした。引き続きスタディサプリでの学習を希望する生徒は、個人会員へ切り替えることで受講を続けられる。また、学校向けのサービス提供は継続される。


 スタディサプリは、低価格かつ豊富な授業動画を武器に個人利用を中心に拡大してきたが、塾向け展開は思うように進まなかった。その背景には、サービスがもともとカスタマイズ性に乏しく、塾ごとの指導スタイルやカリキュラムに柔軟に対応できなかったことがある。結果として、実際に塾で継続的に活用できていた事例はごくわずかにとどまっていた。


 さらに数年前には、スタディサプリの開発・営業の中核メンバーが相次いで独立し、教育スタートアップを起業した。これにより、プロダクト改善や営業推進の牽引力は失われ、近年は市場における存在感を急速に低下させていた。


 個人利用においても、中学生向けの「スタディサプリ個別指導塾オンライン中学講座」の提供終了や、今年6月に大学受験生向け一部コースの終了が発表されるなど、事業縮小が続いていた。一定のブランドを築いたスタディサプリではあったが、塾市場での成果は限定的であり、今回の撤退決定につながった。学習塾業界においては、より柔軟で現場適応性の高いEdTechサービスが求められていることを改めて示す形となった。


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2025年09月09日

りそな銀行、公文教室が小学生無料になる定期預金開始…1教科を最大6年受講可能

 りそな銀行は8日、学習塾「公文式教室」を展開する公文教育研究会と業務提携し、経済的な理由で塾に通えない小学生に学習機会を提供する取り組みを始めると発表した。預入額の0・1%分を公文に寄付する新たな定期預金を通じ、小学生が公文式教室に無料で通えるよう支援する。



 新たな定期預金は1年物で、金利が通常の1年物と同じ0・275%(税引き前)、最低預入金額が100万円以上となる。8日から募集を始めた。公文への寄付はりそな銀が行うため、預金者に負担は生じない。



 公文は寄付金を活用し、就学援助を受けている家庭などの小学生が、「国語」「算数・数学」「英語」の3教科のうち1教科を1年単位で最大6年受けられるようにする。今年10月から受講希望者の募集を始める。


 公文式教室の小学生の月謝は、1教科が税込み7700円(東京都の場合)となっている。りそな銀は3000億円の預金を集め、3000人の小学生に学習機会を提供したい考えだ。りそな銀の大森剛執行役員は、「預金者は自己負担なしで社会貢献ができる」と説明している。


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2025年07月30日

第28回ビズメイツ調査【英語学習の挫折実態2025】8割超が挫折経験 壁は「モチベーション」から「自己管理力」へ

ビジネス特化型オンライン英会話サービス「Bizmates(ビズメイツ)」を提供するビズメイツ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 伸明 、以下「当社」と言う。)は、社会人になってから英語を学習した経験がある会社員109名を対象に 「英語学習の挫折」に関する定点調査(2021年実施の同調査と比較 ※1)を実施しました。


その結果、英語学習において最大の壁は依然「継続」であるものの、その背景は「モチベーションの低下」といった心理的な要因から、「自己管理の難しさ」「成果の見えづらさ」といった、より実践的な課題へとシフトしている実態が明らかになりました。同時に、生成AIや学習アプリの進化により、時間や場所にとらわれない柔軟な学習が可能になった今、学習継続を支えるカギは、人の伴走とテクノロジーの力を掛け合わせた「自走力支援」にあることが見えてきました。

■調査概要

  • 調査概要:「英語学習の挫折」に関する定点調査

  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピーR︎」の企画によるインターネット調査

  • 調査期間:2025年6月26日〜同年6月27日

  • 有効回答:社会人になってから英語を学習した経験がある会社員109名(2021年調査の有効回答数111名)


※1|第2回ビズメイツ調査「英語学習の挫折に関する実態調査」(2021年6月23日発表)

   https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000006561.html

※2|合計を100%とするため、一部の数値に端数処理を行っております。そのため、実際の計算値と若干異なる場合がございます。


■英語学習の課題:継続や方法の壁は依然も、テクノロジーの進展で「時間の捻出」は大幅改善

「Q1.英語学習において、あなたが課題として感じたことを教えてください。(複数回答)」(n=109)に対し、2025年の調査結果では、2021年と同様に「学習を継続すること」(53.2%)や「自分の英語力において、どのような学習方法が最適かわからなかった」(51.4%)が上位に挙げられました。一方で、「学習時間の捻出」(27.5%)は2021年から17.5ポイントの大幅減となりました。この変化の背景には、ここ数年で進展したデジタル学習環境の整備があると考えられます。生成AIの登場をはじめ、学習アプリやオンライン教材の質・選択肢が飛躍的に拡大したことで、通学を伴わずともライフスタイルに合わせて柔軟に学習できる環境が整いつつあります。


その結果、「学習時間の確保」という物理的制約は緩和されつつある一方で、「モチベーションの維持」や「自分に合った学習方法の選定」といった心理的かつ個別性の高い課題は依然として残っていることが、2025年の調査から明らかになりました。英語学習においては、利便性だけでなく、自分に最適な方法を見極めて継続するための支援がより一層求められているといえます。

Q1.英語学習において、あなたが課題として感じたことを教えてください。(複数回答)

■「聞く」「話す」力の強化に重点:リスニング・スピーキングが学習時間の多くを占める傾向に

「Q2.英語学習において、最も時間を使った内容を教えてください。」(n=109)の回答では、「リスニング」が最も多く29.4%を占めました。リスニングの学習時間が最も多い背景には、AI英会話や音声教材など、音声を中心とした学習ツールの進化・普及があると考えられます。また、「スピーキング」(25.7%)も依然として上位にあり、多くの学習者が「聞く」「話す」といった実践的なインプット・アウトプットスキルの向上に重点を置いていることがうかがえます。

Q2.英語学習において、最も時間を使った内容を教えてください。

■84.4%が英語学習で挫折を経験──最大の壁は「継続力」と「学習の習慣化」

「Q3.あなたは、英語学習の継続について、自ら定めた目標を達成する前に挫折した経験がありますか。」(n=109)の回答では、「何度もある」(73.4%)、「1、2回ある」(11.0%)を合わせて

84.4%が挫折を経験していることがわかりました。2021年(87.4%)と比較して3.0ポイント改善は見られたものの、依然として高水準で推移しており、多くの学習者が「継続の難しさ」に直面していることが伺えます。挫折の背景には、成果が見えにくいことによるモチベーションの低下や、自分に合った学習法がわからない不安、学習を日常に組み込む難しさなど、複合的な要因があります。特に日本人は「読み書き」中心の教育を受けてきたため、「話す・使う」ことへの苦手意識が根強く、継続の心理的ハードルになっていると考えられます。さらに、ビジネスパーソンにとっては、忙しい業務や家庭との両立により、英語学習の優先順位が下がりやすいことも障壁の一つです。学習ツールの選択肢が広がり、利便性が向上しても、「続けること」自体が依然として最大の課題であることが明らかとなりました。

Q3.あなたは、英語学習の継続について、自ら定めた目標を達成する前に挫折した経験がありますか。

■「3ヶ月以内の挫折」大幅減、英語学習は短期型から中長期型へシフト

Q3で「何度もある」「1、2回ある」と回答した方を対象に、「Q4.英語学習を開始してから初めて挫折するまでの期間を教えてください。」(n=92)と尋ねたところ、「3ヶ月以内」が最多(47.8%)である点は2021年と同様でしたが、その割合は33.6ポイント減少と大きく改善しました。一方で、

「3ヶ月〜半年程度」(35.9%)、「半年〜1年程度」(7.6%)、「1年以上」(8.7%)といった中長期の回答が増加しており、全体として英語学習の継続期間が延びている傾向が見られます。この変化の背景には、英語学習への向き合い方が「短期集中型」から「長期的なスキル形成」へとシフトしつつあることが挙げられます。アプリやオンラインサービスの普及により、誰もが気軽に学び始められる環境が整ったことに加え、進捗の可視化や継続を支援する機能の進化によって、「続けやすさ」が確実に高まっていると考えられます。


また、特にビジネスパーソンの間では、英語力がキャリア形成や国際業務の必須スキルとして認識され、短期的な成果よりも、中長期的な視点で計画的に取り組む姿勢が浸透し始めていることも、学習継続期間の延長に寄与している可能性があります。

Q4.英語学習を開始してから初めて挫折するまでの期間を教えてください。

■挫折理由は「自己管理の難しさ」が最多に──学習の主な壁は“やる気”から“自走力”へ

Q3で「何度もある」「1、2回ある」と回答した方に対し、「Q5.あなたの挫折理由を教えてください。(複数回答)」(n=92)と尋ねたところ、「継続するための自己管理ができなかった」が最多(56.5%)となり、2021年から5ポイント以上増加しました。次いで「英語の上達を感じられなかった」(47.8%、+8.6pt)、「モチベーションの低下」(40.2%、−22.7pt)が続き、2021年に最多だった「モチベーション低下」は大きく減少しています。この結果から、英語学習の挫折要因が、かつての「やる気が続かない」といった漠然とした心理的な課題から、「継続の管理方法」や「成果の実感」といった、より具体的かつ実践的な課題へと移行していることがわかります。アプリやオンライン教材など、自由に学べる環境が整った一方で、それを活かし続けるための「習慣化」や「自己管理」の力が、これまで以上に求められていると言えます。特にビジネスパーソンにとっては、多忙な中でも計画的に学習を継続できる「自走力」の有無が、成果を左右する重要な要素となっています。

Q5.あなたの挫折理由を教えてください。(複数回答)

■実践とのギャップやAI時代の迷いも挫折理由に──自由回答に見るリアルな挫折の声

Q3で「何度もある」「1、2回ある」と回答した方に対し、「Q6.Q5で回答した以外に、挫折理由があれば自由に教えてください。(自由回答)」(n=92)と尋ねたところ、「教科書で学んでも会話に活かせなかった」といった、英語を実際に使う場面を意識した声や、「翻訳機能などAIの発展により、語学学習の必要性自体に疑問を感じた」といった時代背景を反映した意見も見られました。また、「時間が取れない」「一度中断すると再開が難しい」といった声は2021年と2025年の両年に共通しており、学習習慣の維持が今なお英語学習における根強い課題であることが伺えます。

Q6.Q5で回答した以外に、挫折理由があれば自由に教えてください。(自由回答)

■「小さな目標」「短時間学習」が継続の鍵に──テクノロジー活用の工夫も広がる

「Q7.英語学習で挫折しないために工夫したことを教えてください。(複数回答)」(n=109)では、「達成しやすい小さな目標を設定すること」(33.0%)や「毎日の学習時間を短時間に設定すること」(32.1%)が上位に挙がりました。いずれも「続けられる」という実感=自己効力感を高め、無理なく習慣化を促す工夫です。また、学習状況の可視化や進捗管理など、アプリ等を活用したテクノロジーによる継続支援も一定の支持を得ています。

Q7.英語学習で挫折しないために工夫したことを教えてください。(複数回答)

■63.3%が「専任のコンサルタントの支援があれば継続できた」──英語コーチングへの関心の高まりも

「Q8.英語学習において、もし専任のコンサルタントがあなたの英語力にあった学習プランの作成および進捗チェックを行うといったことができていたら、英語学習を継続できたと思いますか。」(n=109)の回答では、「とても思う」(13.8%)、「やや思う」(49.5%)を合わせて63.3%が、専任のコンサルタントによる支援に期待を寄せていることがわかりました。この結果から、教材やサービスの内容だけでなく、個々のレベルや課題に合わせたプラン設計や継続的なフィードバックといった個別最適なサポートが、挫折防止において重視されていることが伺えます。こうした傾向は、近年拡大する英語コーチングサービスへの関心とも一致しており、伴走型支援のニーズへの高まりが読み取れます。

Q8.英語学習において、もし専任のコンサルタントがあなたの英語力にあった学習プランの作成および進捗チェックを行うといったことができていたら、英語学習を継続できたと思いますか。

■6割超が「仲間の存在が継続に効果」と回答──英語学習に求められる「つながり」

「Q9.英語学習において、もし自分と近い目標やレベルの仲間たちと切磋琢磨できるコミュニティがあれば、英語学習を継続できたと思いますか。」(n=109)の回答では、「とても思う」(15.6%)、「やや思う」(46.9%)を合わせて62.5%が学習仲間の存在が継続意欲を高めると感じていることがわかりました。共に努力できる環境やモチベーションの共有は、学習継続率に大きく寄与する可能性を示しています。今後は、共通のゴールや関心でゆるやかにつながる「学習コミュニティ」へのニーズも、一層高まっていくと考えられます。

Q9.英語学習において、もし自分と近い目標やレベルの仲間たちと切磋琢磨できるコミュニティがあれば、英語学習を継続できたと思いますか。

■現在の英語学習法は「対面」「アプリ」「コーチング」が拮抗

「Q10.英語学習において、現在実施している学習方法を教えてください。(複数回答)」(n=109)では、「対面の英会話レッスン※」(22.9%)が最も多く、僅差で「英語学習アプリ(AI会話を除く)」(21.1%)、「英語コーチング」(20.2%)が続きました。また、「動画コンテンツ」「AI英会話アプリ」「映画やドラマ」など、日常に取り入れやすい手段も一定の支持を集めており、英語学習の方法は多様化しています。学習者が自身のライフスタイルや目的に合わせて、最適な学び方を模索している傾向が見て取れます。


一方で、「特にない」と回答した、つまり現在まったく学習に取り組んでいない層が27.5%と最も高く、このような層に対しては、学習再開を促す仕組みやモチベーション喚起の工夫が今後の重要な課題となりそうです。


※本プレスリリース内では、対面の英会話レッスン=通学型の英会話教室と定義しています。

Q10.英語学習において、現在実施している学習方法を教えてください。(複数回答)

■検討している学習方法、「対面の英会話レッスン」や「AI英会話アプリ(AI会話を含む)」が上位

「Q11.英語学習において、検討している、もしくは興味のある学習方法を教えてください。(複数回答)」(n=109)では、「対面の英会話レッスン」(27.5%)が最多となり、「AI英会話アプリ(AI会話を含む)」(25.7%)、「オンライン英会話レッスン」(22.9%)が続きます。対面型・AI・オンラインの各種学習法に関心が分散しており、学習目的やライフスタイルに応じて柔軟に複数の手段を組み合わせる「ハイブリッド型学習」のニーズが高まっていることがうかがえます。

Q11.英語学習において、検討している、もしくは興味のある学習方法を教えてください。(複数回答)

■まとめ

2025年の調査では、英語学習者の意識が「短期集中」から「長期継続」へと移りつつあり、最大の課題である「継続」の背景も、「モチベーションの低下」といった心理的な理由から、「自己管理の難しさ」や「成果の実感のしづらさ」といったより実践的な課題へと変化していることが明らかになりました。


一方で、生成AIなどテクノロジーの進化により、オンライン学習やアプリなど学習環境の自由度は飛躍的に高まり、学習者は「小さな目標設定」や「短時間の習慣化」「進捗の可視化」などを通じて、自らの継続を支えようとしています。さらに、「専任コンサルタント」や「学習仲間」へのニーズからは、個別最適な支援とつながりの重要性もうかがえます。

現在の学習方法は対面・アプリ・コーチングと多様化が進み、今後の関心も対面型・AI・オンラインのハイブリッド型に広がる中、「今は何も取り組んでいない」層も一定数存在しており、再開への動機づけも課題です。


こうした結果からは、英語がキャリアや国際ビジネスの基盤スキルとして求められる今、日本人ビジネスパーソンの「グローバル対応力」を高めるには、学びを「続けられる仕組み」の提供こそが、今後ますます重要になることがうかがえます。 テクノロジーと人の力を組み合わせた「自走支援」のあり方が、英語学習支援の中心となっていくと考えられます。



■ビズメイツ株式会社について www.bizmates.co.jp

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やってよかった習い事は? 何歳から始めるべき? ヨメルバ会員の習い事事情、調査結果を発表

株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛)が運営する、子どもの読書を応援するサイト「ヨメルバ」は、子ども・保護者や、子どもと接するお仕事をされている方々にさまざまな情報を発信しているウェブメディアです。
「何歳くらいから習い事を始めるべき?」「習い事をするメリットは?」など、お子さんの習い事について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回ヨメルバでは、ヨメルバ会員本人とお子さんの習い事について、人気の習い事やその理由を調査しました。

●調査概要

・調査内容:習い事に関する調査

・調査方法:インターネット調査(ヨメルバのWEBサイト上に掲載)

・対象者:ヨメルバ会員

・調査期間:2025年3月19日〜2025年4月25日

・有効回答数=1,087件
※本リリースの調査結果をご利用いただく際は、必ず【ヨメルバ調べ】と明記ください。


●調査サマリー

・回答者がやったことのある習い事の1位は「音楽系」

・半分近くのお子さんが4歳までに初めての習い事を経験

・お子さんがやったことのある習い事の1位は「水泳」


【習い事に関するアンケート結果】

●あなたは、子どもの頃(18歳まで)にどんな習い事をしていましたか?(複数回答可)

まずはヨメルバ会員本人が子どもの頃にしたことのある習い事を調査。

最も多かったのは、ピアノなどの「器楽・音楽」系の習い事で、半数近くの方がやった事があると回答。後述する「お子さんがしたことのある習い事」では少なかった「習字・書道」と「そろばん」が上位に入り、「習字・書道」は半数近く、「そろばん」は4人に1人がやったことがあるという結果になりました。


●過去にされたことのある習い事の中で、あなたが「やってよかった」と思うものは何ですか?(複数回答可)

それぞれの習い事について「やったことがある」と回答した人のうち、「やってよかったと思う」と回答した人の割合も調査。

「水泳」と「習字・書道」が6割以上の人がやってよかったと回答し、満足度の上位に。


やってよかったと思う理由としては、

「体力や持久力がつくだけでなく、万が一のときに自分の命を守れるスキルとしても役立ちます。子どもの頃に身につけておいて本当に良かったと思います。(水泳)」
「体力、持久力がつきました。風邪をひかない強い体になりました。運動することに自信を持てました。(水泳)」
「字を上手く書くだけでなく、集中することができるようになった。(習字・書道)」

などが挙げられました。

特定の習い事に限らず、大人になっても役に立つ・楽しめる、そしてそんな特別なコトに出会えた、ということをよかったと感じている方が多いようです。


●お子さんが初めての習い事をされたのはいつ頃ですか?

続いてお子さんの習い事についても調査。

初めて習い事をした年齢について聞いたところ、かなり早い時期から始めている方も多く、半分近くの方が4歳までに習い事をしていると回答しました。どんな習い事をしているのでしょうか?


●お子さんがしたことのある習い事

全年齢では「水泳」を習っているお子さんが最も多い結果になりました。

年齢別に見ていくと、現在3歳以下のお子さんはまだ習い事を経験していないという方も多いですが、4歳以上になると、「水泳」や「体操」と言った身体を動かす習い事や、手先を細かく動かす「器楽・音楽」等を経験される方が多くなるようです。お子さんの成長に合わせて、習い事を選ばれている様子が分かります。


●お子さんに習わせてよかったと思う習い事は?(複数回答可)

お子さんに対しても「やったことがある」人のうち、「習わせてよかった」習い事の割合を調べました。

こちらも1位は「水泳」で8割以上の人が「習わせてよかった」と回答し、人気の高さが伺えます。「そろばん」「習字・書道」は大人のランキングでも上位でしたが、どの習い事も、本人が「やってよかった」と回答した割合より高い結果となりました。


よかったと感じる理由としては、

「辞めたとしても少しでも経験があると、苦手なものとして認識はしないので、前向きにとらえることができる。続けているものは、自信に繋がっているので。」

「様々な自信を育む場になった。継続する力や、一人で立て直す力も身についてきたように感じるから。」

といったコメントがありました。


自信をつけたり、努力をするなど、習い事そのものの技術や学習よりも、何かを習得する過程で身に付く力や経験を大切にされていることが伺えました。また、一度触れることで苦手意識を持たずに成長していける、というコメントも非常に多く見られました。



「ヨメルバ」サイト内特集ページでは、お子さんが経験したことのある習い事の年齢別の結果や、人気の習い事にかかるお金、送り迎えの実態、お子さんに習わせたい習い事についても調査の結果を公開しています。


▼詳細はコチラ

https://yomeruba.com/plus/life/survey/entry-44763.html


「習い事について」アンケートの結果をご紹介しました。いつからお子さんの習い事を始めるか、どんな習い事がいいのか、悩んでいる方の参考になれば幸いです。

posted by 佐藤 仁 at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | スクール関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月25日

「効果的だと認識されている学習方法」と「実際に利用されている学習方法」の間にギャップ| スキルアップ研究所調査結果

社会人向けの英会話サービスや英語学習アプリは数多く存在するものの、社会人が具体的にどのような学習方法や学習環境を求めているのかについてはまだまだ調査を重ねる必要があるだろう。


そこで今回は社会人の英語学習におけるニーズについて調査を行った。


「社会人の英語学習ニーズに関する実態調査」結果のポイント

  • 「効果的だと認識されている学習方法」と「実際に利用されている学習方法」の間にギャップ
  • 気軽に利用できる英語学習サービスが人気
  • 隙間時間に、気軽に英語を学びたいという人が半分以上
  • 人前で英語を話すことに抵抗はあるものの、たくさん人と話して学びたい人が多数


■調査概要

項目

詳細

調査名

社会人の英語学習ニーズに関する実態調査

対象者

社会人

対象地域

全国

調査方法

インターネット

調査期間

2025年06月22日〜2025年06月29日

回答数

500

 

 

「効果的だと認識されている学習方法」と「実際に利用されている学習方法」の間にギャップ

気軽に利用できる英語学習サービスが人気



英語学習者が利用しているサービスでは、「YouTubeなどの動画」が52.6%で最も多く、次いで「英語学習アプリ」が50%と、この2つが突出して利用されていることが分かった。一方で、英会話教室やオンライン英会話といったサービスは、利用率が14%以下と低い結果となった。


この結果から、実際社会人で英会話教室やオンライン英会話を利用して英語を学んでいる人は少なく、YouTubeなどの動画や英語学習アプリなどの手軽なサービスで英語を学んでいる人が多いことが分かった。


手軽に利用でき、かつ費用を抑えられる学習方法を重視している可能性が高いと考えられる。

 

 

一方で「英会話教室(マンツーマン)」が最も効果的だと感じられている



英語学習において最も効果的だと考えられているサービスは、「英会話教室(マンツーマン)」で41.9%、次いで「オンライン英会話(マンツーマン)」が15.3%だった。


この結果から、多くの人がマンツーマン形式の学習サービスを、英語学習において最も効果的だと感じていることが明らかになった。


「効果的だと認識されている学習方法」と「実際に利用されている学習方法」の間にはギャップがある。

 

 

アプリだけでは十分に英語を習得できないというイメージがある



「アプリだけで十分に英語を習得できると思いますか?」という質問に対し、「いいえ」と回答した人が71.4%と圧倒的に多かった。


英語学習アプリは実際に多く利用されているが、あくまで補助的なツールとして認識されており、それ単体での完全な習得は難しいと考えている人が多数派であるようだ。

 

 

英語学習において最も重視されるポイントは「費用」



英語を学ぶ上で最も重視するポイントについて尋ねると、「費用」が35.4%で最も多かった。この結果から、費用を抑えられる格安のオンライン英会話や英会話アプリといったサービスが今後も支持されると考えられる。


また、「学習そのものの楽しさ」「時間の柔軟性と効率」も3割以上の人が回答していることから、様々な要素が検討されていることが分かる。


この結果から、「費用」や「時間」が障壁となって学習に踏み出せない人がいる可能性が指摘できる。

 

 

できるだけ英語学習の費用を抑えたい人が多数



「1ヶ月あたり英語学習にかける費用としてどれくらいが妥当だと感じますか?」という質問を行うと、「1000円以上3000円未満」が27%で最も多く、次いで「3000円以上5000円未満」が26.6%だった。


1ヶ月あたり5,000円未満を妥当だと感じる人が全体の3/4近くを占めており、それほどお金をかけたくないという人が多いことが分かる。

 

 

隙間時間に、気軽に英語を学びたいという人が半分以上



「英語をどのように学びたいですか?」という質問を行うと、「隙間時間に、気軽に学びたい」と回答した人が54.4%と半数以上を占め、最も多かった。


「YouTubeなどの動画」や「英語学習アプリ」が実際に多く利用されているのはこの傾向が原因と考えられる。


このニーズに応えるため、短時間で完結するコンテンツや、ゲーム感覚で楽しみながら学べる機能、モチベーションを維持するための工夫などを取り入れることが重要となるだろう。

 

 

レッスンの際に重視される項目とは?

レッスン形式で最も人気なのはマンツーマン



英会話レッスンの形式について尋ねたところ、「マンツーマン」が63.8%と圧倒的な人気を集めた。次いで「少人数グループレッスン(3人以下)」が19.4%となり、少人数または個別指導への強いニーズが判明した。


自身のペースで学習を進め、質問しやすい環境や、より多く発話機会を得られる個別指導に大きな価値に見出していると考えられる。


ビジネス上での会議などを想定した社会人向けのグループレッスンを提供している英会話教室もあるが、その需要は比較的低いと言える。

 

 

ほとんどの人が講師の質を重視している



「英会話レッスンを受ける際は講師の質を重視しますか?」という質問を行なうと、「はい」と回答した人が51%と半数を占めた。


また、「場合による」と回答した人は47.6%で、全く講師の質を重視しないという人はほとんどいないことが分かる。

 

 

多くの人が特定の講師との継続的な関係性を重視している



「英会話レッスンを受ける際は同じ講師に継続して教えてほしいと思いますか?」という質問を行うと、「はい」と回答した人が51%と半数を占めた。


学習者の弱点や進捗を深く理解してもらえるため、多くの英語学習者が特定の講師との継続的な関係性を重視している。


したがって、頻繁に講師が変わり、特定の講師を予約し続けるのが難しいオンライン英会話サービスは、満足度が低い可能性が指摘できる。

 

 

英会話教室の通いやすさを重視する人は非常に多い



「英会話教室を利用する際は家からの(もしくはオフィスからの)通いやすさを重視しますか?」という質問に対して、「はい」と回答した人が75.6%と非常に多かった。


この結果から、英会話教室を選ぶ際に「通いやすさ」が非常に重要な決定要因となっていると言える。社会人は多忙なため、レッスン以外の移動時間を少しでも減らしたいというニーズが伺える。

 

 

人前で英語を話すことに抵抗はあるものの、たくさん人と話して学びたい人が多数



「人前で英語を話すことに抵抗を感じますか?」という質問に対し、80.8%が「はい」と回答しており、多くの人が英語を話すことに対して心理的なハードルを感じている。


一方で、「英語を学ぶ際はたくさん人と話して学んでいきたいですか?」という質問には、75%が「はい」と回答しており、多くの学習者が実践的な会話を通して英語を習得したいという意欲を持っている。


学習者は効果的な学習方法として会話練習の重要性を認識しているものの、実際のコミュニケーションにおいては自信のなさや失敗への恐れから積極的になれない、というジレンマを抱えていると考えられる。


人前ではなく、AI相手に英会話ができるAI英会話アプリがそのジレンマを解消してくれるため、需要がより高まっていく可能性が指摘できる。

 

 

今後の課題・展望


今回の調査で、英語を本格的に学びたいという人よりも気軽に学びたいという人が多く、実際アプリや動画のみで学んでいる人も多いことが分かった。


しかし、実際は英会話教室やオンライン英会話などの方が効果的だと思っている人が多く、費用面や時間、人前で話す抵抗感から踏み出せないことが推測できる。


一方で人と話すことの重要性を理解している人は多く、たくさん話して学びたいという人が多数派だった。


今後は「気軽に学びたい」「人前で話すことに抵抗がある」「たくさん話して学んでいきたい」といった、さまざまなニーズを満たすAI英会話アプリなどが人気を集める可能性が指摘できる。



出典:https://reskill.gakken.jp/5005

(スキルアップ研究所:https://reskill.gakken.jp/

posted by 佐藤 仁 at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | スクール関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月02日

子どもを英会話教室に通わせている保護者は4割以上、うち4歳未満から通学が最多=イーオン調べ=

イーオンは6月30日、子どもの英語・英会話学習に関する意識調査の結果を公表した。


調査は、4歳〜15歳の子どもを持つ保護者1000名を対象に6月13日〜16日に行われた。それによると、子どもを英語に触れ始めさせた時期は「4歳未満」が最多となり、約3分の1が未就学児から英語学習を開始したと答えた。


子どもに何のために英語を学んでほしいかを訊ねたところ、「将来の可能性を広げるため」が1位で70%以上となった。



自分の子どもは英語が苦手と感じている保護者は4分の1以上に上った。その理由は1位「文法が理解できていない」50.4%、2位「単語を覚えるのが苦手」41.5%、3位「英語を聞き取るのが苦手」37.3%などとなった。




「英会話学校に通わせたい」と回答した保護者は6割以上に上り、実際に子どもを英会話学校に通わせている保護者は4割以上、そのうち4歳未満から通学させている保護者が最多となった。




子どもにとって英語資格試験が大切だと感じている保護者が約7割を占めた一方で、英語資格未取得の子どもを持つ保護者も7割以上に上った。また、半数以上の保護者が英語資格の学習方法に不安を感じていると回答した。


posted by 佐藤 仁 at 09:37| Comment(0) | TrackBack(0) | スクール関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月19日

25年の子ども向け情報教育市場規模、前年比138.7%の352億円で7年連続の成長【「コエテコ byGMO」と船井総合研究所調査】

 GMOメディアは、同社の運営するプログラミング教育ポータルサイト「コエテコ byGMO」が、船井総合研究所と共同で実施した「2025年 子ども向け情報教育市場規模調査」の結果を、6月17日に発表した。


 同調査における調査期間は4月1日〜5月30日となっており、調査対象は民間プログラミング教室市場と、学習塾における「情報I」受験対策市場の2つ。なお、民間プログラミング教室市場については、ロボット製作とプログラミングをかけ合わせて学ぶ「ロボット・プログラミング教室」、およびプログラミングを学ぶことに特化した「プログラミング教室」を対象とする。



  調査結果によれば、2025年の子ども向け情報教育市場規模は、従来の子ども向けプログラミング教育市場規模が267億円、受験系情報教育市場が85億円、合計で352億円に達した。船井総合研究所が発行した「情報教育白書2022年版」では、従来の子ども向けプログラミング教育市場規模は350〜430億円、受験系情報教育市場は100億円と予測され、いずれも予測額を下回ったものの、市場規模は7年連続で成長した。


 2020年から小・中・高等学校での情報教育の必修化が段階的に進み、それを契機として基礎教育だけでは不十分と考える保護者を中心により実践的・発展的な学習環境を求めるようになった。この動きが広がり、民間教育へのニーズの高まりにつながっている。また、2025年度から大学入学共通テストに新設された「情報」科目が追い風となり、プログラミング教育は「習い事」から「受験対策」へと位置づけを広げつつある。このため、受験産業や教育サービス業界でもプログラミング教育の重要性が急速に高まっている。


 今回の市場規模推計では、民間プログラミング教室を対象としているものの、当初の見通し以上に民間学童や幼稚園の課外教室、大手教育事業者のプログラミング教材などの市場が拡大した。民間学童だけでも数十億円規模のプログラミング市場であると推計しており、今回は調査対象範囲外となるそれらの市場を含めると、「情報教育白書2022年版」で予測していた350〜450億円に近い、またはそれ以上の規模に拡大している可能性もある。


 おもに高校では、民間企業が開発している「情報I」対策講座が普及してきており、学習塾で「情報I」対策をする高校生が想定より少なかったと考えられる。当初の想定を上回る規模で学校向けの対策講座が普及し、教材市場だけで少なくとも数億〜10億円前後の規模が形成されている可能性が高い。


 2022年に国公立大学では原則「情報I」を課すと発表されたものの、2025年度の国公立入試では「情報Iを利用しない」「選択科目としての利用」「得点利用しない」「得点比率を下げる」といった対応が取られ、「情報I」の合否への影響は想定よりもかなり小さい形に収まった。入試の合否に影響がない、または少なくなったことや、学校向け「情報I」対策講座の普及の影響によって、当初の見通しと比較して15%ほど市場規模が小さくなっている。


posted by 佐藤 仁 at 09:40| Comment(0) | TrackBack(0) | スクール関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【子どもが習い事を辞める理由ランキング】パパママ507人アンケート調査

子どもの習い事は、心身の成長を促す大切な機会。しかし途中で習い事を辞めてしまう子どもも少なくありません。


今回、オンラインイラスト教室を運営するアタムアカデミー(https://atam-academy.com/ )は、お子さんが習い事を辞めた経験がある507人にアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。


調査結果に対して、 子育てアドバイザーの高祖常子氏よりご考察いただいております。






【調査概要】

調査対象:お子さんが習い事を辞めた経験がある人

調査期間:2025年5月27日〜6月4日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:507人(女性389人/男性118人)

回答者の年代:20代 5.5%/30代 36.3%/40代 39.3%/50代以上 18.9%


【調査結果サマリー】

・子どもが習い事を辞める理由1位は「やる気がなくなった」

・習い事を辞めた後の子どもの変化は「別の習い事を始めた」

・子どもが習い事を続けるための親の工夫は「習い事を慎重に選ぶ」



子どもが習い事を辞める理由1位は「やる気がなくなった」

お子さんが習い事を辞めた理由のダントツは「やる気がなくなった (30.8%)」でした。子ども自身のモチベーション低下が、習い事を辞める主な理由だとわかります。


2位「指導者と合わない(12.4%)」、4位「他にやりたいことができた(10.8%)」なども、モチベーション低下の要因になると考えられます。


<1位 やる気がなくなった>

・親の観覧日に、子どもがやる気なさそうにゴロゴロしているところを見たため。本人が集中してやってくれないなら、お金の無駄だと思った(30代 女性 新体操)

・ピアノが楽しくなくなって、先生から出された課題練習をしないまま、次のレッスンに行くようになったから(50代以上 女性 ピアノ)

具体的には「課題や練習を自発的にしなくなる」「レッスン中に集中できていない」などが挙がりました。やる気がなくなっている状態だと、子どもから辞めたいという訴えが出てくる可能性が高くなります。


親の側も、「頑張る気がないなら上達も期待できず、続ける意味がないのでは」と感じ、やめさせたほうがよいと考えることが多いようです。


<2位 指導者と合わない>

・コーチの指導が怖くて、恐怖心から行けなくなった(30代 女性 水泳)

・先生の教え方に疑問をもったようです。コンクールへ出す作品を書くときに、お手本を下に敷いて写して書きなさいと言われ、嫌になったと聞きました(50代以上 女性 書道)

習い事において指導者との関係や相性はとても重要で、意欲に直結します。


指導者の態度や教え方が子どもに合わないと、習い事そのものが苦痛になり、通うことを拒むケースも。信頼関係を築ける指導者と出会えるかどうかは、習い事の継続に大きく影響するようです。


 <3位 時間がない>

・塾に通い始めたら塾で出る宿題がなかなかの量で、体操教室に行ったあとだと時間が取れず、子どもと話し合って卒業しました(20代 女性 体操)

・中学生になる直前に辞めた。部活に入ると帰宅時間が遅くなり、ピアノの練習ができなくなると思ったため。「ピアノと部活の両立は無理」と言ったのは、子ども自身です(50代以上 女性 ピアノ)

習い事を無理なく続けるには、学校や他の習い事などとのバランスが大切です。


たとえば宿題や部活動が忙しい中でいくつも習い事をしていると、時間に追われたり、習い事の課題をする時間が取れなかったりすることも。


そのため、中学校入学で部活が本格的に始まったタイミングで、習い事を辞めたり減らしたりした人もいました。


<4位 他にやりたいことができた>

・子どもが別の習い事をしたいと言い出し、曜日などの都合から退会となりました(30代 男性 ピアノ)

・他の習い事に興味が出てきた(40代 女性 エレクトーン)

子どもは成長とともに興味や関心が移っていきます。現在の習い事よりもやってみたいことを見つけると、優先順位が変わります。


現在の習い事に追加するには時間的・経済的余裕がない場合、「もとの習い事を辞める」という選択になります。


<5位 目標を達成した>

・高学年になり通っていたスイミング教室で1番上のクラスになり、泳ぎもすべてマスターしたので、もう通う必要がないなと思い辞めました(30代 女性 水泳)

・一段に昇進したので辞めました(50代以上 男性 そろばん)

習い事を始めるときに「○年続ける」「○○ができるようになる」と決め、目標を達成したら辞める人もいます。最も高い級やクラスに上がったので目標がなくなるというケースもありました。


<6位 本人に合っていなかった>

・スイミングの楽しさがわからなくて、スイミングに行く日は機嫌が悪く、行くことを泣いて嫌がったから(30代 女性 水泳)

・もともとスポーツのほうが好きなので、座って静かにやる習い事が合わなかった(50代以上 女性 書道)

そもそも習い事の内容や活動スタイルが、子どもの性格や好みに合っていなかったケースも。


親が薦めた習い事を好きになれなかったケースもあれば、子どもがやりたいと言ったものの、始めてみたら合わなかったケースもありました。


<7位 レベルが合わなかった>

・友達の影響で水泳を始めたのですが、周りにできる子が多く、自信をなくしてしまったようです(20代 女性 水泳)

・初めは楽しくやっていましたが、だんだんダンスの振付けが小さい子向けになって、楽しくないとのことでした(40代 女性 ダンス)

周囲との実力差により、劣等感を抱いて辞めるケースもあります。


一方、内容が簡単すぎて物足りない場合も、退屈になってやる気が低下するとわかりました。


<8位 チームメイトとの人間関係>

・子どもではなくママ友同士の争いが激しく、子ども同士まで不仲になっていったため(30代 女性 体操)

・最初は楽しんでいましたが、途中から入ってきた数人が騒いだり自分勝手な行動をしたりするタイプの子達で、楽しめなくなったから辞めたいと言ってきました(40代 女性 水泳)

習い事で人間関係のトラブルがあり、辞めてしまったお子さんも。気の合わない子がいたり、レッスンを真面目に受けない子がいたりすることで、安心して意欲的に学べる場ではなくなってしまうケースもあるようです。


習い事は学校以外での交友関係をつくれる場所ですが、人間関係に恵まれないとストレスが発生する可能性もあります。


<9位 経済的な事情>

・費用が値上げになると聞いて辞めました(40代 男性 ピアノ)

・経済的に負担が大きかったためです(50代以上 男性 英会話)

子どもは習い事を続ける意欲があるものの、親の経済的な事情で習い事を辞めるケースも。


収入減少のほか、進級による料金の値上げ、大会や発表会にかかる月謝以外の費用の負担などが理由にあがっています。


<10位 期待した成果が出ない>

・成果がなかったから。通っていても意味がないと判断しました(30代 女性 学習塾)

・英会話と学習塾は、母親が成果が出ないことに苛立って、辞めさせた(40代 男性 英会話・学習塾)

期待した成果が出なくて辞めてしまうのは、親の事情もあれば、子どもの事情もあります。


親は「通わせているのに成果が出ないと意味がない」「お金や時間の無駄」と感じ、子どもは「頑張っているのにできないから、やる気がなくなる」と思うようです。



習い事を辞めた後の子どもの変化は「別の習い事を始めた」

「習い事を辞めた後、子どもにどのような変化があったか」を聞いたところ、1位は「別の習い事を始めた(34.3%)」という回答でした。2位「楽しそうに過ごしている(21.1%)」も多くなっています。


習い事を辞めて、新たな習い事や勉強に挑戦している子どもが多いとわかります。また習い事を辞めると、習い事をしていた時間が自由時間になるので、生活や心の余裕が生まれたというポジティブな変化が目立ちます。


<1位 別の習い事を始めた>

・空手に代わる運動系の習い事をと思い、ミニバスを始めた。ミニバスは合っていたようで、一生懸命頑張っています(40代 女性)

・ピアノを辞めてダンススクールに行き始めました。集団行動が身につき、本人も十分長く続けたので満足です(50代以上 女性)

辞めた理由が「習い事が合わなかった」「やる気がなくなった」などの場合、新たな習い事を開始した子どもも多くなっています。


新しい習い事が子どもの適性や興味に合っていて、自発的に取り組むようになり、充実感を得ているケースも多数ありました。


<2位 楽しそうに過ごしている>

・「辛いことから解放された感じ」があるようで、とくにスイミングに通ってた曜日は明るくなりました(40代 女性)

・イジメられたのが原因で辞めることにしたので、辞めて晴れ晴れしているように感じます(50代以上 男性)

嫌だった習い事から解放され、ストレスが減って子どもが明るくなったというケースも多数。


習い事が大きなストレスになっている場合、辞めることで子どもの心が安定し、明るくなれるのは大きなメリットです。


<3位 友達と遊ぶ時間が増えた>

・時間に余裕ができ、友達と公園で遊ぶ時間が増えました。習い事の日はどうしてもバタバタしていたので、ゆっくりと過ごせるようになったのは良かったと思います(30代 男性)

・ピアノを辞める前から、ピアノに行くより友達と遊びたいようだったので、友達と遊んでいます(40代 男性)

習い事に費やしていた時間の予定がなくなるので、友達と遊ぶ時間が増えたケースも多くなりました。


時間に余裕ができたことによる友人関係の深まりや広がりは、心の発達にとってプラスです。習い事が忙しすぎて友達と遊ぶ時間がなかった子どもの場合、とくに大きなメリットに感じられるでしょう。


<4位 勉強時間が増えた>

・勉強の時間が確保できたため、学業を頑張っている(40代 男性)

・スイミングを辞めた分、勉強に集中するようになり、返って良かったのかもと思っています(50代以上 女性)

習い事を辞めて時間の余裕ができたことで、学業に集中しやすくなったお子さんもいました。


時間の余裕ができることに加え、習い事がなくなって体力的な余裕ができることも、学業に集中しやすい理由になっていると考えられます。


<5位 ゆとりができた>

・自由な時間が増えて、彼女なりのペースで過ごせているように思う(30代 女性)

・自由時間が増えてリラックスできていますが、ゲーム三昧になってしまっています(40代 女性)

時間的・精神的なゆとりが生まれると、自分のペースで過ごせるようになり、リラックスしやすくなります。とくに「複数の習い事を掛け持ちしていた」「レッスンや練習に多くの時間を費やしていた」という子どもは、ゆとりを感じやすいと推測できます。


ただ余った時間が有意義に使われるかどうかには個人差も。ゲームをしたりスマホを見たりする時間が長くなった」という声もあるので、習い事を辞めた後の過ごし方には注意が必要です。


<6位 趣味の時間が増えた>

・もともとスポーツがあまり好きじゃないと言われて、インドアの新しいことを趣味程度で親子一緒にいろいろやるようになった(30代 男性)

・自分の好きなことをする時間が増えて、充実しているようです(40代 女性)

趣味は習い事よりも自由度が高く、やりたいときにやりたいだけできるというメリットがあります。


習い事を辞め、趣味に使える時間が増えて、生活の充実感が高まっている子どもも多いとわかりました。


<7位 後悔している様子>

・最後までやりきれなかったのが心残りなのか、たまに水泳の話をしてきます(20代 女性)

・辞めて半年くらい経ったとき、「やっぱり辞めなければ良かった」と残念そうにはしていました(50代以上 男性)

辞めた後で「やりきれなかった」「続けていれば良かった」と感じる子どももいます。「時間がない」「経済的事情」「親の送迎が難しい」「教室の閉業」など、子どもが望んで辞めたわけではない場合に、後悔しているケースが多くなりました。


また子どもが「もう嫌だ」と言って辞めたケースでも、学齢が上がって「続けておけばよかったかも」と感じるケースもあります。



子どもが習い事を続けるための親の工夫は「習い事を慎重に選ぶ」

子どもが習い事を続けるための親の工夫として最も多かった回答は、「習い事を慎重に選ぶ(26.8%)」でした。子どもが習い事を辞めた経験がある人たちなので、「そもそも子どもの性格や興味に合った習い事でないと、続かない」と実感していると考えられます。


また、2位「子どもの意見を尊重する(15.6%)」、3位「意識的に褒める(10.7%)」など、子どもの気持ちに寄り添う姿勢も重要視されていました。子どもが習い事を続けていくためには、親のサポートが重要だとわかります。


<1位 習い事を慎重に選ぶ>

・子どもに合った習い事なのか見極めが大切だと思い、よく観察しています(30代 女性)

・子ども自身が興味をもったものしか、習わせない。見学や体験をして、子どもが納得したら習い事をさせていた(40代 女性)

子どもの性格や興味に合った習い事でなければ、途中でモチベーションを失いがちです。


そのため、体験入会や見学などを通じて、子どもが本当にやりたい習い事なのかを見極めてから始める人も多くなりました。


<2位 子どもの意見を尊重する>

・無理強いしないことです。4年間続けているプールの習い事は、本人が嫌がる場合は無理強いせず、行きたくない理由を聞いてから休ませます(30代 女性)

・自身の経験から、押し付けないようにしました。「お母さんがやれって言ったから」と言われるのは悔しく悲しい(50代以上 女性)

無理強いは子どもに負担を与え、習い事が嫌なことや嫌な思い出になりかねません。そのため子どもが「今日は行きたくない」「もうやりたくない」と言い出したときに、子どもの気持ちを受け止めようとしている人もいました。


「安易に休ませたら、休み癖がつくのでは」と心配する人もいますが、適度に休みを入れることで、長期間習い事が続いている例も。子どもの気持ちを尊重することで、「先週は休んだから今週は行く」など、子どもが主体的に取り組むようになった例もありました。


 <3位 意識的に褒める>

・「楽しい」「やりたい!」の気持ちが大事なので、前回より成長した部分を褒めるようにしています(30代 女性)

・できるようになったことをとにかく褒めること(40代 男性)

褒められることは、「頑張りが認められる」という成功体験です。成功体験があると「もっと頑張ろう」と思えるので、楽しさを持続しやすくなります。実際に、褒めることで習い事が続いたという体験談も。


子どもの成長や努力した過程をタイミング良く褒めるためには、本人に話を聞いたり実際にレッスンを見たりして、習い事の状況を把握しておく必要があります。


<4位 一緒に取り組む>

・私もピアノを弾けるので子どもの好きな曲を弾いて、「もうちょっと練習したらこんな曲まで弾けるようになるよ」と、一緒になって弾いています(40代 女性)

・家でもできる練習があれば、付き合って一緒にやってみる(50代以上 男性)

「親もピアノを弾ける」「昔野球やサッカーをやっていた」などであれば、親が指導もできます。親に経験がなくても、「上達できる方法を一緒に考えたり、レクチャー動画を見たりする」「レッスンに付き添う」などのサポートをしているケースがありました。


親の関心や関与があると、子どもは応援されていると感じやすくなります。


<5位 ご褒美を設定する>

・しんどいと感じてもやらせたいことがある場合は、ご褒美を用意しています。ゲームの時間増やすとか好きな夕食にするなど(40代 女性)

・習い事がある日は家族で外食するなど、楽しいことが待っている環境をつくっていた(50代以上 男性)

ご褒美は即効性のあるモチベーションアップの方法。具体的にはお菓子・おもちゃ・自由時間増・お小遣いなどです。


ただご褒美には即効性がある一方で、ご褒美がないと頑張れないという状況になりかねません。実際に「習い事を頑張ればお小遣いアップをしているが、本当はあまり良くないと思っている」という声もありました。



まとめ

子どもが習い事を辞める理由としては「やる気がなくなった」など、子ども本人の事情が多くなりました。


親としては、せっかく始めたのだから続けてほしいと思いますが、習い事を辞めることは、必ずしもネガティブな結果に結びつくとは限りません。習い事を辞めた経験から、より子どもに合う習い事や活動を選択できるようになり、充実した生活を送っているご家庭もあります。


習い事が子どもにとって大きなストレスになっていることもあるので、継続することに固執するのではなく、子どもの意見や現状を把握して、柔軟に対応することも必要かもしれません。



▽高祖常子氏の考察

習い事をやめる理由の1位の「やる気がなくなった」ということですが、ここで「今までお金を払ったのにもったいない」と無理やり継続してしまう家庭も少なくないのが現状です。でも、子どもはやりたくない習い事をしている時間は苦痛になりますし、親はそこに月謝を払うのはもったいないことです。


習い事を続けるための親の工夫の1位「習い事を慎重に選ぶ」、2位「子どもの意見を尊重する」というのはとても大切なことですね。親の想いがあっても子どもの気持ちとずれていると、習いごとは長続きしないでしょう。


子どもの意見を聴き尊重しながら、子どもに合った習い事を見つけ、親も子どもができるようになったことを喜び応援していかれるといいですね。

posted by 佐藤 仁 at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | スクール関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月13日

英会話アプリと英会話教室の利用選択とその背景についての実態調査

グローバル化が進む現代社会において、英語でのコミュニケーション能力は、ビジネスから日常生活まで、ますますその重要性を増している。特に近年、AIを活用した英会話アプリの登場により、英語学習の選択肢は大きく広がり、従来の英会話教室との間で、学習方法の多様化が進んでいる。


本調査では、英会話アプリと英会話教室という二つの主要な学習方法に焦点を当て、ユーザーがどちらを選択するのか、その背景にはどのような要因があるのかを明らかにすることを目的とする。


年齢や英語レベルが学習方法の選択に与える影響を分析し、利用者の実態と潜在的ニーズを深く掘り下げることで、今後の英会話学習市場の展望について具体的な示唆を得ることを目指す。


「英会話アプリと英会話教室の利用選択とその背景についての実態調査」結果のポイント
  • 英語レベルと年齢層で英語学習方法の選択傾向は異なる
  • 今後利用したいのは英会話アプリが圧倒的
  • 英会話アプリ普及の鍵は「認知度向上」と「手軽な体験」


【調査概要】

項目

詳細

調査名

英会話アプリと英会話教室の利用選択とその背景についての実態調査

対象者

20代〜60代の社会人

対象地域

全国

調査方法

インターネット調査

調査期間

2025年5月10日〜5月17日

回答数

300名

 

 

調査対象の定義


本調査における各用語の定義は以下の通りです。

  • 英会話アプリ:主にAIとの会話練習に特化したスマートフォンアプリを指します。(例: Talkful, スピークバディ, ELSA Speak)
  • 英会話教室:人間(講師)との会話レッスンを中心とした英語学習サービスを指し、対面形式とオンライン形式の両方を含みます。(例: ベルリッツ, Kimini英会話)

 

英語学習方法の現状

 

初級者は英会話アプリ、中級者は英会話教室


現在の英語学習方法について、回答者の英語レベル別に分析した結果、興味深い傾向が明らかになった。


初級レベルの学習者では、英会話アプリの利用者が英会話教室の利用者を上回った。一方で、中級レベルの学習者では、その逆の傾向が見られた。


この結果は、AIを活用した英会話アプリが、特に英会話初心者に浸透している可能性を示唆している。

 

20代は英会話アプリが圧倒的優勢


現在の英語学習方法について、回答者の年齢別に分析した結果、顕著な傾向が明らかになった。


20代では、英会話アプリの利用者が英会話教室の利用者を圧倒的に上回る結果となった。


一方で、その他の年代では、英会話アプリと英会話教室の利用者数に大きな差は見られなかった。さらに、英語学習をしている割合を年代別に見ると、20代が最も高いことも判明している。


これらの結果を総合すると、この傾向は、20代が英語学習に非常に積極的であること、そして新しい技術やサービスに対する感度が高いことを明確に示唆していると言えるだろう。

 

英会話アプリと英会話教室のメリット・デメリット

 

英会話アプリのメリットとは

現在英会話アプリを利用しているユーザーにその主な理由を尋ねたところ、「時間や場所を選ばない(いつでも、どこでも学習できる)」「自分のペースで進められる」「費用が安い / 無料で使える」がトップ3を占め、非常に高い割合を示した。


従来の英会話学習は、教室への移動時間や決められたレッスンスケジュール、そして高額な受講料といった制約が少なくなかった。しかし、英会話アプリはこれらの学習における物理的・経済的な障壁を大幅に取り除くことを可能にした。


今後も、この「いつでも、どこでも、気軽に」学べるという英会話アプリ独自の価値を前面に押し出すことが、さらなる普及のカギとなるだろう。

 

英会話アプリのデメリットとは

現在英会話アプリを利用していないユーザーに対し、その利用をためらう一番の理由を尋ねたところ、興味深い結果が得られた。


現在の英語学習方法が「英会話教室」と回答した層、および「英語学習をしていない」層の双方で、最も多かったのが「英会話アプリについてよく知らない」という回答であり、非常に高い割合を示した。


このことは、英会話アプリの認知度向上が喫緊の課題であることを明確に物語っている。英会話アプリの名前を知っていてもその内容や効果について具体的なイメージを持てていない可能性がある。


一方で、「どちらも利用しておらず、他の学習方法のみを利用している」層で最も多かった理由は「費用がかかる」であった。これは、書籍やYouTubeなどの無料または非常に安価な学習リソースと比較して、英会話アプリに費用が発生することへの抵抗を示していると考えられる。アプリに対して、彼らが支払える「費用」に見合うほど魅力的であるとまだ感じていないことを示唆している。

 

英会話教室のメリットとは

現在英会話教室を利用しているユーザーにその主な理由を尋ねたところ、「講師から直接指導やフィードバックを受けられる」「学習習慣が身につきやすい / 継続しやすい」「リアルな対人コミュニケーションを練習できる」がトップ3を占め、非常に高い割合を示した。


英会話アプリの台頭により、英会話教室はかつてないほどの競争に直面している。しかし、上記のメリットが示すように、英会話教室が提供する「人的な温かみ」や「リアルで予測不能な会話」、そして決められた時間に教室へ通う「強制力」は、アプリでは代替しにくい強みとして今後も存在し続けるだろう。

 

英会話教室のデメリットとは

現在英会話教室を利用していないユーザーに対し、その利用をためらう一番の理由を尋ねたところ、「費用の高さ」がダントツのトップであった。


この結果は、英会話アプリや生成AIといったより安価な選択肢が増えている中で、従来の講師と直接会話する学習方法の費用が相対的に高く感じられている可能性を示唆している。


英語学習のニーズが高まる一方で、多様な学習方法が登場する現代において、費用対効果の認識がユーザーの選択に決定的な影響を与えていると言えるだろう。

 

英会話アプリも英会話教室も利用しない人は時間的・金銭的制約がトップ

現在「英会話アプリも英会話教室も利用しておらず、他の学習方法のみを利用している」層、および「英語学習をしていない」層に対し、英会話アプリも英会話教室も利用したいと思わない主な理由を尋ねたところ、「金銭的な余裕がない」「時間的な余裕がない」という2つの回答が非常に高い割合を示した。


この結果から、多くの人々にとって経済的・時間的な制約が、英語学習を始める上での根本的な障壁となっていることが明らかになった。


たとえ英会話アプリのように安価で手軽な学習方法が登場しても、これらの根深い制約が解決されない限り、新たな学習への一歩を踏み出すのは難しいという現状が浮き彫りになっている。

 

英会話アプリへの高い期待と普及の鍵

 

今後利用したいのは英会話アプリが圧倒的

「今後、英会話でのコミュニケーション能力(話す・聞く)を向上させるために、英会話アプリと英会話教室のどちらをより利用したいと思いますか?」という質問に対し、現在の英語学習方法別に分析した結果、興味深い傾向が明らかになった。


もちろん、現在英会話アプリを利用している回答者は引き続き英会話アプリを、英会話教室を利用している回答者は英会話教室を今後も利用したいと回答する割合が高かった。


しかし、ここで特筆すべきは、現在「どちらも利用しておらず、他の学習方法のみを利用している」層と「英語学習をしていない」層の双方において、英会話教室よりも圧倒的に英会話アプリの方を今後利用したいと考えている点である。


これまで英語学習に積極的でなかった層や、他の方法で学習してきた層が英会話アプリに関心を示しており、英会話アプリの必要性やニーズが非常に高まっていることを示唆している。

 

無料トライアルと安価な料金設定への高いニーズ

「今後、AI英会話アプリ(AIと会話練習を行うアプリ)の利用を検討するとした場合、どのような情報提供や機能の改善があれば『利用してみたい』と感じますか?」という質問に対し、半数以上が「無料トライアルの充実、または手頃な価格設定」と回答した。


どんなに優れた機能を持つアプリでも、初期費用が高かったり、試す機会が少なかったりすれば、利用へのハードルは高くなる。単にアプリの品質を高めるだけでなく、いかに多くの人にその存在を知ってもらい、敷居を低くして体験してもらうかが重要であることを示している。

 

課題と展望


今回の調査は、英会話学習の現状と今後の方向性を明らかにした。


英語レベルや年齢層によってアプリと教室の利用傾向が異なり、特に手軽さや費用面で優位性を持つ英会話アプリは、潜在的な学習ニーズを持つ層から高い期待が寄せられている。


今後、英会話アプリは、その体験価値や学習効果をいかに効果的に訴求し、潜在ユーザーの認知度を高めるかが鍵となるだろう。アプリの開発はもちろんのこと、広告やアピールの仕方も重要となる。


一方、英会話教室は、学習習慣の形成やリアルな対人コミュニケーションといった独自の強みを活かし、ビジネス英会話や試験対策など、特化したニーズに応える専門性の高いプログラムを提供することで、その存在感を維持していくことが期待される。


総じて、英語学習への普遍的な障壁である「金銭的・時間的な制約」を乗り越えるためにも、それぞれの学習方法が強みを発揮し、より多くの人々が英語学習にアクセスできる環境を整えていく必要がある。



出典:「スキルアップ研究所調べ

posted by 佐藤 仁 at 09:48| Comment(0) | TrackBack(0) | スクール関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月19日

大手フィットネス、店舗数10年で2倍に 急増6千店舗を突破 フィットネス市場は7100億円、過去最高を更新へ 「chocoZAP」の存在感高まる

[株式会社帝国データバンク]

「フィットネスクラブ・スポーツジム」業界動向調査(2024年度)




株式会社帝国データバンクは、成長が続く「フィットネス業界」に注目し調査・分析を行った。

SUMMARY
2024年度のフィットネス市場は7100億円前後に達し、過去最高を更新すると見込まれる。コロナ禍後の健康志向の高まりやSNSを活用したプロモーション活動、積極的な店舗展開が会員数増加に寄与した。特に低価格帯の「コンビニジム」業態が市場を押し上げた。損益ベースでは48.8%が黒字を確保したものの、減益や赤字の企業も多く、二極化が鮮明となった。収益力低下の背景には建設費高騰や顧客獲得競争の激化がある。

[注1] スポーツジムや総合型フィットネスを含む「フィットネス」運営企業が対象
[注2] 業績等のデータについては、帝国データバンクが保有する企業信用調査報告書(CCR)のほか、外部情報などを基に集計した。なお、店舗数などは一部推定値を含む


フィットネスクラブ市場、2024年度は過去最高の7100億円へ

コロナ禍で需要が落ち込んだフィットネスクラブが好調だ。2024年度における、スポーツジム等を含む「フィットネス市場」(事業者売上高ベース)は7100億円前後で推移する見通しとなった。コロナ禍以降、客足鈍化の影響を最も受けた2021年度(5248億円)から3割超の増収となるほか、これまで過去最高だった2019年度(7085億円)を上回る規模に拡大するとみられる。






フィットネス事業を展開する主要な大手15社の店舗数推移をみると、2024年度末時点では6500店前後に到達する見込みとなった。10年前に比べると3000店超、2.3倍の増加となったほか、コロナ禍の影響を受けた2020年度末時点(4387店)以降から2000店超の増加となった。特に、「chocoZAP」(運営:RIZAP、東京・新宿)を中心とした低価格帯の小規模ジムの出店増が大きく押し上げた。


2024年度のフィットネス市場は、コロナ禍以降に高まった健康志向を取り込んだほか、多くの企業がSNSを活用したプロモーション活動を強化したこと、積極的な新規店舗の開設といった取り組みも奏功し、各社で会員数が増加した。特に「chocoZAP」に代表される、いわゆる「コンビニジム」業態の台頭が市場拡大に寄与した。フィットネス・スポーツジムの利用に対する敷居を低くしたエントリーモデルとして、初心者や女性会員の獲得に成功したほか、中〜上級者へのステップアップに伴うフィットネス各社の利用増にもつながった。また、オンラインフィットネスや、ウエイトトレーニングなど特定の目的に特化した24時間ジム、女性専用ジムといった業態も好調だった。






こうした業界全体の追い風を背景に、損益ベースでも十分な収益を確保できた企業が多かった。2024年度の損益が判明した約80社の動向をみると、48.8%が「黒字」となった。店舗運営に必要な電気代の高騰に加え、プール運営では水道代の上昇、トレーナー常駐型の店舗では人件費の増加が顕著だったものの、会員数の大幅な増加に伴う増収効果でコストアップ分を吸収し、増益となった企業が多くみられた。一方で、前年度から「減益」となった企業が15.9%を占めたほか、「赤字」となった企業も31.7%判明し、合計で47.6%のフィットネス運営企業が「業績悪化」となるなど、二極化も鮮明となった。会員数の増加による増収があったものの、建設費の高騰で新規出店による投資負担や、トレーナー増加による人件費の増加、低価格のコンビニジムの台頭も重なって顧客獲得競争が激化し、収益力が低下したことも要因となった。


25年度も市場拡大予想、価格戦略がカギに

2025年度のフィットネス市場も、引き続き各社で新規店舗の開設に向けた動きが進んでおり、増収傾向で推移するとみられる。健康志向の高まりや、在宅勤務の普及に伴うフィットネス需要の拡大も背景に、各社では新規会員向けのキャンペーンや既存会員向けのフォローアップ活動を展開するなど、会員の維持と獲得に注力しており、会員数の増加を背景とした収益の拡大が期待できる。


一方で、足元ではフィットネスジムの稼働率上昇に伴い、各社では必要なトレーナー数を拡充する必要に迫られているほか、マシンメンテナンスなど固定費負担も増加するなど店舗運営コストは増加している。また、低価格帯の24時間フィットネスジムの増加により、業界全体で顧客の獲得競争が激化しているほか、物価上昇による消費者の節約志向の高まりで会費の値上げも難しく、有人・無人店舗を問わず売上高とコスト管理とのバランスが課題となっている。高品質なトレーニングプログラムの提供や、暗闇サイクリング、バイクエクササイズ、キックボクシングなど特化型フィットネスへの取り組み、特殊なトレーニング機器の導入など、価格戦略や差別化を優位に進める取り組みも求められる。
posted by 佐藤 仁 at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | スクール関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする