それを含めて今回の件で、私なりに思ったことをお伝えしたいと思い
ます。
ジオスの破綻のニュースをネットで発見し、やはりきたか。というのが
正直な感想でした。すでに前々から教室の統廃合の動向で苦しい経営
状況はわかっていました。
あまり話題にはなりませんでしたが、昨年の12月に豪州で展開して
いた子会社が、資金繰りの悪化から豪州政府よりビザ発給の認可停止
を受け、今年2月には現地8法人が英会話学校を閉鎖する事態となって
います。
この辺りから、かなりやばい雰囲気はでていました。
そして4月20日に東京地裁へ取締役及び従業員による準自己破産を
申請、翌21日に発表となったわけですが、どうしてこのタイミングかは
私にも詳しくはわかりませんが、譲渡先である(株)ジー・コミュニケー
ションとの交渉がまとまったからでしょうか。
収益面が悪化した理由を少子化の影響や同業者間の競争激化、教育
訓練給付金の縮小などによる生徒数減少、業界トップの(株)ノヴァの経
営破たんによる、業界環境悪化としていますが、果たしてどうでしょうか。
私自身が英会話スクールを経営する前、10年くらい前からどこかの大
手英会話スクールの破綻は予想できました。
すでに英会話スクール業界は90年の成長期を終え、2000年に入り、
英会話スクールの乱立による競争激化は始まっていました。
そのなか、大手スクールは新規生徒募集のため、新規教室展開を繰り
返していったわけですが、、、
そもそも既存教室の採算を無視し、新しい生徒募集を既存教室ではなく、
新規教室に頼っている時点で、スクール経営としては間違っています。
さらに新規教室の設備や運転資金を借入金や生徒からの前受金で補
い、トータル的に生徒数を増やし、売上増にしている時点で、教室展開が
止まった時点で、スクール経営はおかしくなります。
確かに生徒募集は既存教室より新規教室の方がやりやすいことも事実
です。
それは私が考える2:6:2の法則に当てはまるのですが、すでに2が入会
している地域より、まだ2が入会していない地域の方が圧倒的に生徒募集が
やりやすくなります。(※2:6:2の法則については拙著「生徒集客バイブル」
に詳細を書いてありますので割愛させていただきます)
しかし教室展開にも限界がきます。特に大手スクールの教室展開で考えら
れている出店のための最低必要人口の町を考えると、日本に何万か所の教
室展開はできません。
こういった教室展開を繰り返していた大手英会話スクールがいずれ新規教
室の開校やそこでの新規生徒を集めることができなくなり資金繰りが悪化す
ることは考えられたことです。
本来、現金商売である英会話スクールは、商売としてはわかりやすいもの
です。
また多店舗展開も決してマイナスな経営方法ではありませんし、むしろよい
方法です。
しかし、本来使うべきではない前受金を資金繰りに使ったり、既存教室の採
算を考えない多店舗展開は必ず経営をおかしくします。
当たり前と思われるかもしれませんが、そういった基本的なことを守ることが
できないスクールはたとえ大手であっても淘汰されていくと思います。





