2026年03月13日

【子どもの習い事はマンツーマンとグループレッスンどっちがいい?】親500人に本音アンケート調査

オンラインイラスト教室を運営する株式会社アタム(本社:東京都港区、代表取締役:宮澤惇、以下 アタムアカデミー)は、小中学生のお子様がいる500人を対象に「子どもの習い事に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。


子どもの習い事を選ぶ際、「マンツーマンがいいのか、グループレッスンが合っているのか」と悩む人は多いかもしれません。


今回、オンラインイラスト教室を運営するアタムアカデミー(https://atam-academy.com/ )は、小中学生のお子様がいる500人に「子どもの習い事」に関するアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。


調査結果に対して、一般社団法人教育デザインラボ代表理事の石田勝紀氏よりご考察いただいております。



【調査概要】

調査対象:小中学生のお子様がいる人

調査期間:2026年2月21日〜24日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:500人(女性413人/男性87人)

回答者の年代:20代 5.6%/30代 44.0%/40代 42.4%/50代以上 8.0%


【調査結果サマリー】

・小中学生の親は習い事に「グループレッスン」よりも「マンツーマン」を支持

・グループレッスンの習い事に関して親が気になることは「周りと比べすぎる」

・マンツーマンの習い事に感じるメリット1位は「個人に合わせた指導が可能」

・グループレッスンの習い事に感じるメリット1位は「友達が増える」


小中学生の親は習い事に「グループレッスン」よりも「マンツーマン」を支持

「お子さんの習い事はマンツーマンとグループレッスンのどちらがいいか」を聞いたところ、「マンツーマン」と回答した人が「断然(15.0%)」「どちらかと言えば(49.8%)」を合わせて64.8%でした。


小中学生の習い事については、マンツーマンレッスンを希望する親が多数派です。


グループレッスンの習い事に関して親が気になることは「周りと比べすぎる」

「グループレッスンの習い事に関して親が気になること」の1位は、「周りと比べすぎる(28.8%)」でした。2位「子どもに適した内容にならない(26.2%)」、3位「クラスメイトに馴染めない(24.6%)」が続きます。


自分だけできていない場合に、劣等感につながることを懸念する親が多数。また、画一的なカリキュラムで進むことに不安を抱く親も目立ちました。


「クラスメイトとの関係が心配」という声もあり、子どもの気持ちや居心地を大切にしたいという意向が読み取れます。


<1位 周りと比べすぎる>

・比較対象がすぐそばにいることで一喜一憂して、心理状態が不安定になったり、意欲が上がったり下がったりするのではないか(20代 女性)

・劣等感を感じないか。劣等感を昇華させて「悔しい」という感情をもってほしいですが、悔しい気持ちが変な方向にいかないかは気になります(40代 女性)

クラスメイトがそばにいる状況だと、子ども自身が自分の理解度・習熟度を他人と比べてしまうことも。劣等感からモチベーション低下につながることを心配している人が多くなりました。


「子どもではなく親が周りの子どもと自分の子どもを比べてしまいそう」という声も寄せられています。


<2位 子どもに適した内容にならない>

・他の子と同じペースで進められるのか不安(30代 男性)

・勉強の習熟度の違いが大きい場合は、授業がどの程度の問題を取り扱っているのかが気になる。また授業の進行スピードが速すぎても遅すぎても、子どもに合わないことがあるので難しい(50代以上 女性)

グループレッスンでは、カリキュラムやグループ全体の習熟度に合わせてレッスンが進むため、一人ひとりの理解度や得意・不得意に細かく合わせることは難しいことも。


そのため「内容が簡単すぎて物足りない」「難しすぎてついていけない」といったことが起こることを、気にしている人が多くなりました。


<3位 クラスメイトに馴染めない>

・一緒にレッスンを受ける子どもと仲良くやっていけるか心配(20代 女性)

・かなりの人見知りなので、大人数だと本人が緊張して行きたがらない(40代 女性)

グループレッスンでは、クラスメイトとの関係性が学習環境に影響します。


人見知りの子や集団が苦手な子の場合、周囲に気を使いすぎて疲れてしまうことも。苦手なタイプの子がいる場合も、習い事に対する意欲に影響する可能性があります。


<4位 集中しにくい>

・ふざけている子につられてしまわないか(30代 女性)

・他のお子さんがいることで気が散り、集中力が続かないことは心配(50代以上 女性)

グループレッスンでは、「ふざけている子につられてしまう」「周りのおしゃべりが気になる」といった状況で、集中が途切れることも考えられます。また、講師が別の子どもに指導している間は手持ち無沙汰になり、ついだらけてしまうことも。


集中できない時間が増えると、内容の理解が浅くなり、わからないまま進んでしまう状態にもつながることを危惧している人が多くなりました。


<5位 質問できない>

・グループだと、言い出しにくかったり質問がしにくかったりしないか(20代 女性)

・引っ込み思案のうちの子は、グループレッスンだと、理解していなくても「わかった」と返事をすると思う(50代以上 男性)

周囲の目を気にして、わからないことがあっても質問をためらってしまう子もいます。わからないのに質問できない状態が続くと、理解度や習熟度が上がっていかない状況に陥りかねません。


とくに、引っ込み思案や周囲に遠慮する子どもの親から、回答を集めています。


<6位 丁寧な指導にならない>

・うちの子は少し内気なので、発言が活発な子の中に埋もれてしまわないか、先生の目が届かずに放置されないかが心配です(30代 男性)

・自分の子どもをきちんと見てもらえるか(40代 女性)

「発言が多い子や目立つ子に対応が集中し、内気な子が見過ごされてしまうのでは」といった心配が挙げられています。


自分の子どもをきちんと見てほしいという講師への希望が読み取れます。


<7位 無駄な時間が発生する>

・他の子のペースに合わせることで待ち時間が出てしまったり、教えてもらえる時間が減ったりするかもしれない(30代 女性)

・たくさん生徒がいるときには待ち時間が長くなり、練習時間が少ない(40代 女性)

「講師が他の子を指導している間、やることがない」「すでにできる内容でも、他の子を待つために時間がかかる」といった状況を危惧する声も。


タイパやコスパを気にする人からは、気になる点として挙げられました。


マンツーマンの習い事に感じるメリット1位は「個人に合わせた指導が可能」

「マンツーマンの習い事に感じるメリット」の1位は「個人に合わせた指導が可能(61.2%)」で、6割以上の人から票を集めました。2位「苦手分野を克服しやすい(22.6%)」、3位「丁寧に指導してもらえる(19.0%)」が続きます。


マンツーマンの習い事については、一人ひとりに合った指導ができることを評価している人が多くなっています。


<1位 個人に合わせた指導が可能>

・人によって進めるペースが異なると思うので、子どもに合わせた指導をしてもらえること(40代 男性)

・一人ひとりの性格や習熟度に合わせて指導してもらえるため、無理なく学べる点が魅力だと思います(50代以上 女性)

マンツーマンでは、理解度や習熟度、性格などに合わせて、内容や進め方を柔軟に調整可能です。


集団の進度に合わせる必要がないため、わからないところで立ち止まったり、得意な部分は少し先まで進んだりといった学び方を実現しやすくなります。


<2位 苦手分野を克服しやすい>

・苦手な点を集中して学習できる(40代 男性)

・自分の苦手なところに集中して取り組めるので、解決につながりやすい(50代以上 女性)

マンツーマンでは、子どもの理解度や習熟度に合わせてカリキュラムを調整しやすいため、苦手分野の克服に時間をかけることも可能です。また、講師が生徒をじっくりと見られるので、苦手分野に気付きやすいというメリットも。


苦手な内容を丁寧に扱ってもらえることで、できないまま先に進んでしまう状況を防ぎやすくなります。


<3位 丁寧に指導してもらえる>

・先生とマンツーマンでしっかりと向き合ってもらえるので、子どもの変化に気付いてもらいやすい(20代 女性)

・理解できるまでしっかりと教えてくれそう(40代 男性)

マンツーマンでは、講師が子どもに集中でき、表情などの反応や身体の動きを細かく確認しながら指導できます。そのため、子どもの変化や理解度・習熟度を把握しやすくなると期待している人が多くなりました。


<4位 質問しやすい>

・質問したいときに、気軽にできそう(30代 女性)

・先生との距離が近く、わからないことも先生に聞きやすいと思う(40代 女性)

周囲の目を気にせずに先生と直接やり取りができるため、わからないことを聞きやすくなります。グループレッスンでは遠慮してしまう子どもでも、マンツーマンであれば質問に対する心理的なハードルが下がるのですね。


質問しやすい環境は、「疑問点を放置しない」「理解が深まる」といったメリットにつながります。


<5位 周りを気にする必要がない>

・他の子と比べないので、劣等感を抱きにくい(30代 女性)

・周りの目を気にせず、のびのびできる(40代 女性)

マンツーマンでは、「できる・できない」「理解度・習熟度」「テストの結果」を周囲と比べる機会が少なくなります。


失敗を見られる不安や劣等感を抱く機会が減るので、安心して自分の課題に向き合いやすくなると期待する人も多くなりました。


マンツーマンレッスンは、劣等感を抱きやすい子や周りに委縮してしまう子に、リラックスしやすい環境を提供できると言えます。


<6位 集中しやすい>

・自分の子だけ見てもらえるので、集中力が切れてしまっても先生に注意してもらえる(40代 女性)

・自分自身のことに集中できると感じる(50代以上 男性)

マンツーマンでは、周囲のおしゃべりに邪魔されたり、他の子に話しかけられてつられてしまうことがありません。


講師も常に生徒の様子を見ながら進めるため、「集中力が途切れそうな場面でも、講師の声掛けや進め方の調整で対応できそう」と期待している人もいます。


<7位 効果が出やすい>

・やはり100%うちの子のために時間を使ってもらえるので、上達スピードが速いことだと思います(30代 男性)

・レッスン時間をフルで我が子に使ってもらえるので、上達が早そう(40代 女性)

マンツーマンではレッスン時間のすべてを一人の子どもに使えるため、無駄な待ち時間が少なくなり、練習回数などを多く確保できます。また個人に合わせたレッスン内容の調整で、わからないことがそのままにならないことからも、学習効果を見込めます。


レッスン内容が濃くなるため、上達のスピードにつながると期待している人も多くなりました。


グループレッスンの習い事に感じるメリット1位は「友達が増える」

「グループレッスンの習い事に感じるメリット」の1位は「友達が増える(39.6%)」でした。2位「切磋琢磨できる(28.4%)」、3位「他人から刺激を受ける(22.2%)」となっています。


グループレッスンについては「人と関わること」に価値を感じている親御さんが多数。新しい友達ができたり、仲間から刺激を受けたりすることが、学びや成長につながると考えられていました。


<1位 友達が増える>

・学校の同級生以外のコミュニティは貴重。本人の第二の居場所となる(40代 女性)

・疎外感や劣等感を感じず、他の子とも仲良くできるような工夫がされていれば、学校外のお友達ができることはとてもメリットを感じます(40代 女性)

グループレッスンでは、同じ時間に同じ活動をする仲間がいて、自然に友達ができることも多くあります。とくに、学校とは違う友達ができることをメリットと考えている人が多くなっています。


<2位 切磋琢磨できる>

・グループレッスンであれば競争意識が芽生え、どんどん自力で伸ばす能力が本人についていくのではないかと思う(30代 男性)

・周りと比べられて競い合いができるので、田舎で子どもの少ないところでは貴重です(40代 男性)

グループレッスンならではの特徴として、周囲の子どもの頑張る姿や成果が自然と目に入ることが挙げられます。仲間が努力している様子を見ることで、「負けたくないから頑張ろう」という気持ちが生まれやすくなります。


<3位 他人から刺激を受ける>

・アート系だと、自分にない視点や表現など、他の子から刺激を受けることもあると思います(30代 女性)

・グループで行うことで、自分よりうまい子を見て「自分もそうなりたい」と思って目標ができるなど、一緒に学ぶ仲間がいるメリットはあると思います(40代 女性)

グループレッスンでは、自分とは違う考え方や表現方法、取り組み方を間近で見られます。


身近にお手本や反面教師がいる環境では、成長のイメージをもちやすかったり失敗の回避方法を学べたりします。「講師からだけではなく、子ども同士の関わり合いからも学べることがある」という考えが読み取れます。


<4位 協調性が身につく>

・周りと協調して行うことの楽しさ・大切さを学べる(40代 女性)

・集団行動の中で自身以外の存在と触れ合えることで、協調性を学べることが第一かと感じます(40代 男性)

グループレッスンでは「順番やルールを守る」「相手の話を聞く」「わからないことを子ども同士で教え合う」といった場面があります。


他の子どもたちがいる環境だからこそ周囲への気配りが求められ、自然に協調性や集団での振る舞い方が身につくと期待する人も多くなりました。


<5位 コミュニケーションの機会になる>

・対人スキルが鍛えられること(40代 女性)

・グループでの活動を通じ、グループの中での言動や人との関わり方の経験を積み重ねられる(50代以上 男性)

グループレッスンでは、友達とのやり取りを通して、自然に人と関わる場面が増えます。マンツーマンでも講師とのコミュニケーションは発生しますが、子ども同士という遠慮の少ない関係だからこそできるコミュニケーションもあります。


<6位 モチベーションが高まる>

・気が乗らないときでも、友達がいると頑張れる(40代 女性)

・目指すところが一緒の友達が多いと、やる気もさらに出てきそう(40代 女性)

友達に会えることは、子どもにとってのモチベーションになりえます。


周囲との関係性がいい場合には、グループレッスンのほうがモチベーションアップに役立つこともあるとわかります。


<7位 さまざまな価値観に触れる>

・自分にはない考えや価値観を知れる(30代 男性)

・他の子の意見を聞くことで、新たな視点での発見が得られたらいいと思います(30代 女性)

グループレッスンの習い事には、家庭環境や考え方の異なる子どもたちが集まります。他の子の意見や感じ方に触れることで、「自分とは違う考えがあること」や「別の学校や家庭ではどんな習慣やルールがあるのか」などを学べます。


習い事で多様な人と出会うことで、新たな価値観を知り、視野を広げてほしいという願いが読み取れました。


まとめ

小中学生の親500人にアンケートをとった結果、子どもの習い事としては「マンツーマンレッスン」が支持を集めました。子どもに合わせた指導が可能になることから、子どもが安心して学べて学習効果も上がりやすいと期待されています。


一方、グループレッスンには画一的な指導による「理解度・習熟度の低下」「モチベーション低下」といった危惧が寄せられました。ただグループレッスンには、同じ目的・趣味をもつ子どもと交流できるメリットがあります。マンツーマンからグループレッスンに変えて効果があったという体験談もありました。


そのため「絶対マンツーマン」「絶対グループ」と最初から決めるのではなく、子どもの性格や習い事の目的などと照らし合わせてレッスン形態を選ぶことをおすすめします。


アタムアカデミーでは、お子さまの状況や目的に合わせてグループレッスンとパーソナルレッスンの2つの形態から選ぶことができます。


グループレッスン(生徒最大5名/講師1名)は、同じ目的を持つ仲間と一緒に学ぶことでコミュニケーション能力が養われ、他の生徒の表現から刺激を受けながら成長できる環境です。


パーソナルレッスン(生徒1名/講師1名)は、お子さまの興味や目標・ペースに完全に合わせたオーダーメイドのレッスンが受けられる個人指導スタイルです。「じっくり基礎から学びたい」「自分だけのペースで進めたい」というお子さまに向いています。


小学生クラスの詳細はこちら

https://atam-academy.com/primaryschool/


中高生クラスの詳細はこちら

https://atam-academy.com/juniorschool/



▽石田勝紀氏の考察

調査結果より、約2/3がマンツーマンレッスンを希望していることが分かりました。習い事の目的がスキルや学力の向上であることを踏まえれば自然な結果です。


注目すべきは、保護者がグループレッスンのデメリットとして挙げる意見に、学校の授業に対する不安や懸念がそのまま反映されている点です。一方、グループレッスンを希望する層は「友達作り」や「切磋琢磨」を重視しており、学校外の繋がり作り(スポーツなどグループレッスンが前提の習い事もある)や、ある程度の学力がある子どもが刺激を受けるために希望ケースであると考えられます。


いずれにせよ、親子で習い事の目的を共有し、双方が納得できる形態を選択することが重要です。

posted by 佐藤 仁 at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | スクール関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年03月05日

子どもの習い事、月額費用は「3〜5万円未満」が最多=AZWAY調べ=

AZWAYは4日、10代〜60代の男女(子どもあり・なし含む)300人を対象に実施した、「子育て世帯の習い事の選び方と費用感・負担感に関するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。



それによると、回答者300人のうち、子どもの習い事について現在通っているのは34.3%(103人)、過去に通っていたのは18.3%(55人)で、合計52.7%(158人)が「習い事経験あり」だった。一方で、子どもはいるが、習い事に通わせたことはないのは19.3%(58人)、子どもはいない(既に成人済み・妊娠中など含む)は28.0%(84人)だった。



習い事経験者158人に「最もお金がかかりやすかった時期」を聞いたところ、最多は「小学4〜6年」29.7%(47人)と、「中学生」29.7%(47人)で同率だった。次いで「小学1〜3年」19.6%(31人)、「高校生」10.8%(17人)、「0〜6歳(未就学児)」10.1%(16人)と続いた。小学中学年〜中学生にかけて費用が増えやすい傾向が伺える。


この時期は受験準備や部活動との両立、専門性の高い指導が必要になるタイミングと重なり、未就学児から始めた習い事も、学年が上がるにつれて内容が高度化し、費用も段階的に上がっていく実態が見える。



また、「通わせたことがある習い事ジャンル」については、日常的に続けやすいジャンルが上位に並んだ。回答を合算すると、習い事経験者1人あたり「平均1.9種類」を選択しており、複数ジャンルを組み合わせる家庭像も見えた。


「通わせた習い事ジャンル」TOP10は、同率1位「スポーツ系」43.7%(69人)、同率1位「学習塾」43.7%(69人)、3位「音楽・楽器系」24.7%(39人)、4位「語学」16.5%(26人)、5位「そろばん」12.0%(19人)、6位「書道」11.4%(18人)、7位「プログラミング・ロボット」10.1%(16人)、8位「ダンス」9.5%(15人)、9位「アート・造形」7.0%(11人)、10位「通信教育」6.3%(10人)。


スポーツ系と学習塾が同率トップという結果は興味深い点で、身体を動かす習い事と学力強化の習い事、この両輪をバランスよく取り入れたいという親の意識が表れている。また、平均1.9種類という数字から、多くの家庭が習い事を掛け持ちさせている現実も浮かび上がる。



一方、「習い事費用の月額(合計)」の自由記述を集計したところ、月額として読み取れる回答は156人分で、分布の最多は「3万〜5万円未満」31.4%(49人)。続いて、「1万〜2万円未満」21.8%(34人)、「5000〜1万円未満」17.9%(28人)だった。「月額3万円以上」は38.5%(60人)、「月額5万円以上」も7.1%(11人)あり、一定数は習い事が家計の固定費になっている状況が伺える。なお、月額の平均は「約2万3600円」、中央値は「2万円」だった。


「月額3万円以上」が4割近くを占める点は注目に値する。携帯電話代や光熱費と並ぶレベルの固定費として、習い事が家計に組み込まれている実態が見える。中央値が「2万円」という点も、多くの家庭にとって決して軽くない金額で、複数の習い事を組み合わせれば、この水準に達するのは自然な流れとも言える。



次に、習い事経験者158人に「いちばんお金がかかる習い事」を1つ選んでもらったところ、「学習塾」39.9%(63人)が最も多かった。次いで、「スポーツ系」12.7%(20人)、「音楽・楽器系」12.0%(19人)、「語学」10.1%(16人)などと続いた。「その他」では自由記述で「体操」、「幼児教室」などの回答が見られた。


学習塾が圧倒的1位という結果は、受験対策や成績向上への期待の高さを物語っている。個別指導や進学塾になると月謝も高額になりやすく、さらに季節講習や教材費が加わることで、家計への影響が大きくなる構図が見えてくる。



最後に、「習い事費用の負担感」について聞いたところ、「かなり負担に感じる/感じた」20.9%(33人)、「やや負担に感じる/感じた」51.9%(82人)となり、合計72.8%(115人)が「負担感あり」と回答した。


一方で、習い事の経験全体を振り返る設問では、「費用がかかっても、やらせて良かったと思う」42.4%(67人)、「どちらかといえば、やらせて良かったと思う」48.1%(76人)となり、合計90.5%(143人)が肯定的だった。


家計の負担を感じつつも、学び・成長・生活リズムなどの面で「やって良かった」と捉える家庭が多数派であるのが読み取れる。この負担感と満足感の両立こそが、現代の子育て世帯のリアルな姿と言える。


この調査は、10〜60代の男女(子どもあり・なし含む)を対象に、1月4〜6日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は300人。

posted by 佐藤 仁 at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | スクール関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年02月23日

採用編:人が集まらないスクールが見落としている本当の原因

多くのスクール経営者が「人が来ない」と悩みます。
しかし実際には、条件や給与だけが原因ではありません。


本質は “誰のための教室なのかが伝わっていないこと” にあります。


求職者は給与だけで職場を選びません。
・どんな想いの教室か
・どんな生徒がいるのか
・自分がどんな価値を提供できるのか


ここに共感できたとき、応募は自然に増えます。


優秀な人材を探すより、理念に共感する人を育てる。
この発想に変わったスクールから、採用の悩みは消えていきます。


posted by 佐藤 仁 at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ┣人材関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「生徒が集まらない」本当の理由


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「チラシを撒いても、SNSを更新しても生徒が集まらない…」

そう嘆くスクール経営者が陥りがちな「3つの罠」。

@ ターゲットが「小学生」と広すぎる
A 特徴が「丁寧な指導」という差別化不足
B 問い合わせのハードルが高すぎる

実は、集客の悩みは「集客施策」ではなく「コンセプト」にあることがほとんど。

伸びているスクールは、まず「誰のどんな悩みを解決するか」が尖っています。

あなたのスクールの強み、10秒で答えられますか?
答えられない方は、まず棚卸しから始めましょう。
posted by 佐藤 仁 at 07:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ┣生徒募集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年01月29日

【オンライン塾を選ぶ際に重視することランキング】小中学生の親500人アンケート

オンラインイラスト教室を運営する株式会社アタム(本社:東京都港区、代表取締役:宮澤惇、以下 アタムアカデミー)は、小中学生のお子様がいる500人を対象に「オンライン塾に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。


オンライン塾については、「通塾の負担が少ない」「個別対応や柔軟なスケジュールが可能」など、お子さんや家庭のニーズに合わせやすい点が注目されています。


一方で「本当に学力は伸びるのか」「子どもに合うのか」「通塾するほうがいいのでは」といった不安や迷いを感じ、利用に踏み切れないご家庭も少なくありません。


今回、オンラインイラスト教室を運営するアタムアカデミー(https://atam-academy.com/ )は、小中学生のお子様がいる500人にアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。


調査結果に対して、東京立正短期大学幼児教育専攻 准教授の鈴木健史氏よりご考察いただいております。




【調査概要】

調査対象:小中学生のお子様がいる人

調査期間:2025年12月20日〜2026年1月3日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:500人(女性392人/男性108人)

回答者の年代:20代 6.6%/30代 41.8%/40代 44.2%/50代以上 7.4%


【調査結果サマリー】

・小中学生向けオンライン塾に興味がある親は71.6%

・小中学生向けオンライン塾に期待することは「個別の対応をしてもらえる」

・小中学生向けオンライン塾を選ぶ際に重視することは「講師の質が高い」


小中学生向けオンライン塾に興味がある親は71.6%

小中学生のお子様がいる500人に「小中学生向けオンライン塾に興味があるか」を聞いたところ、「とてもある(14.6%)」「ややある(57.0%)」と答えた人が、合わせて71.6%でした。


小中学生向けオンライン塾が、多くの家庭にとって身近な選択肢になりつつあるとわかりました。7割以上が多かれ少なかれ興味を示していることから、オンライン学習に対する心理的なハードルは比較的低く、機会さえあれば前向きに検討するご家庭が多いと言えます。


<小中学生向けオンライン塾に興味がある理由>

・送迎の負担がなく時間を有効活用できるうえ、夜道の心配もなく自宅で安心して学習させられるため(20代 男性)

・オンラインでも今どきの子どもは慣れているので、興味がある。オンラインでたくさんの数の生徒さんを同時指導して、単価を下げてくれるとなお嬉しい。実際の塾との競争になるだろうけど、質の高い講師が大勢を指導して、さらにフォローする質問コーナーなどで対策すれば、個別塾以上のクオリティも確保されると思う(30代 男性)

・1対1でしっかり教えてくれそうだから。仕事で忙しいので送り迎えの手間がなくていいから。好きな時間帯を選べそうだから(40代 女性)

・塾には行かせてあげたいけど、正直送り迎えが面倒。「近くなら」と思っても、いい塾は遠いことも。問題を解決してくれると思うと、オンラインはいい(40代 女性)

・子どもの障害を理解してくれる先生と出会いやすいから(50代以上 女性)

通塾の負担が減る点に興味をもっている人が多くなりました。


小中学生が夜に通塾する場合、防犯上の心配などから親が送迎することも多いです。近所に通わせたい塾がない場合には遠方まで送迎が発生するため親の負担は大きくなり、子どもの時間も奪われてしまいます。時間がとられる結果として、他にやりたい習い事や部活などを諦めることになりかねません。


また「子どもの性格や特性に理解のある講師を、日本全国・全世界から探せる」「マンツーマンでしっかり見てくれそう」「料金が安そう」という理由で、興味をもっている人もいました。


オンライン塾について「塾に関する困り事を解決してくれる」「より子どもに合う環境を提供してくれる」という点で、興味をもっている人が多いとわかりました。


<小中学生向けオンライン塾に興味がない理由>

・対面で見てもらっているわけではないので、しっかりやっているかわからないから(20代 男性)

・オンラインで、家でやるとなると、気が散りそう。周りの配慮が大変(30代 女性)

・対面のほうが丁寧に教えてくれそうだから。またオンラインだと、画質や音声の乱れがありそうだから(30代 女性)

・通塾は大変な面もありますが、通塾することで子ども本人の気分転換につながるように感じるからです(40代 女性)

・オンラインだと真面目に受けそうにないし、先生からも生徒の様子がわからないように感じるから(40代 男性)

「自宅でオンライン学習する場合、ちゃんと指導してもらえるのか」という声が多くなりました。オンライン塾の学習効果や指導の細やかさに懸念があり、対面授業を行う塾にメリットを感じているため、興味を惹かれないという人が多いとわかります。


また通塾する場合には「場所が変わって気分転換になる」「塾で友達ができるなど、人間関係の広がりがある」というメリットも。オンライン塾だと基本的に家から出ずに受講することになるので、「気分転換」「人間関係」という意味では効果が薄くなってしまいます。


さらに「親はちょっと興味があったけど、子どもが嫌がった」「子どもに合わないと思う」という声も。オンラインでも通塾でも、塾には「合う・合わない」がありますので、親の都合だけではなくお子さんの性格や考えに合わせて検討している様子が伺えました。


小中学生向けオンライン塾に期待することは「個別の対応をしてもらえる」

小中学生向けオンライン塾に期待することの1位は「個別の対応をしてもらえる(43.6%)」でした。2位「時間の融通が利く(14.6%)」、3位「子どものやる気を引き出す(10.0%)」が続きます。

・子どもの得意不得意にあった内容の学習をしてくれること(20代 女性)

・現在先取り学習を進めているので、学年に関係なく学びたいものを自由に学べればいい(40代 女性)

・子どもや親のスケジュールに合わせて、授業を受けられる(40代 女性)

・トータルの学習時間を維持しつつ、学習日の変更ができること(50代以上 男性)

・実際に会うわけではないので難しいところがあるかもしれませんが、子どものやる気のコントロールをうまくしてもらえると嬉しい(30代 女性)

・対面とはまったく違うので、集中できて、飽きないよう、工夫してほしい(50代以上 女性)

オンライン塾に対しては、家庭や子どもそれぞれに合った環境の提供を期待する声が強いと読み取れます。すなわち「画一的な指導ではなく、個別に寄り添ってもらえること」や、「生活リズムに合わせて無理なく続けられる柔軟さ」が重視されているのですね。


なお回答を大まかに分類すると「オンライン塾ならではのメリットへの期待」と「オンラインのデメリットを補強するための期待」があります。


例えば「個別の対応」「時間の融通」「料金」は、オンライン塾ならではのメリットへの期待です。一方「子どものやる気を引き出す」「学力向上」「授業の質」「活動内容の可視化」は、オンライン塾が対面塾に比べて弱いと思われる部分を補強する項目となっています。



小中学生向けオンライン塾を選ぶ際に重視することは「講師の質が高い」

「小中学生向けオンライン塾を選ぶ際に重視すること」を聞いたところ、1位は「講師の質が高い(42.4%)」、僅差の2位は「授業がわかりやすい(41.0%)」でした。3位「個別の対応をしてもらえる(17.2%)」、4位「料金が安い(13.0%)」、5位「授業内容が子どもに合っている(9.8%)」が続きます。


重視するポイントとしては、やる気アップや学力向上につながる「指導力」が上位にランクイン。


一方で「期待することランキング」で1位に入った「個別対応」や、2位だった「時間の柔軟さ」に対応する項目は、3位と7位でした。


上記の内容はオンライン塾ならどこでも高い確率で享受できるメリットであることから、実際に塾を選ぶ際には、塾によって差の出やすい指導力が重視されるのだと考えられます。


<1位 講師の質が高い>

・講師がバイトではなくプロであることです(40代 女性)

・講師の質はとても気にするところ。授業内容のわかりやすさもだが、1番は子どもの自己肯定感を育ててくれる人がいいと思う。褒め上手な先生がいい(40代 女性)

・講師の人柄と教える力です(50代以上 男性)

オンライン塾では、講師と生徒は画面越しのやり取りになります。そのため対面塾よりもさらに「講師の力量」や「人柄」が学習意欲や習熟度を大きく左右する要素として、注目されていました。


対面のように空気感や雰囲気で伝えにくいからこそ、「説明力」「声かけの工夫」「子どもの反応を読み取ったり、子どもの困り事を聞き出すコミュニケーション能力」がより重要になります。


また単に勉強を教えるだけでなく、講師が「子どもの自己肯定感を育ててくれるメンターのような存在」であることを重視する人も。講師との相性によってモチベーションは変わってくるので、「オンラインでも安心して任せられるか」という不安を解消する意味でも、講師の質は最優先で確認されています。


力量や人柄はちょっと話しただけではわかりにくいので、指導力の裏付けとして「学歴・経歴」「肩書」「実績」を見ている人もいました。


<2位 授業がわかりやすい>

・オンラインでもちゃんと伝わる授業内容(30代 女性)

・授業が工夫されており、発見があるような内容を重視します(40代 男性)

・授業のわかりやすさ。図や映像などいろんなアプローチがあると、集中力も上がる気がします(40代 女性)

オンライン塾には対面塾よりも授業の質が低いのではないかという懸念があり、「子どもが集中して授業を受け、授業内容をきちんと理解できるか」は大きな不安となります。


このような不安を払拭するために、授業のわかりやすさが重視されていました。例えばオンラインの強みを生かせる、「図」「映像」「デジタル教材」などの活用度合いをチェックする人も。


料金が安くて受講時間が柔軟でも、「成績アップ」「学習意欲の向上」といった効果が現れなければ塾の意味がないので、授業の質は重要なポイントです。


<3位 個別の対応をしてもらえる>

・子どもに寄り添って、能力・個性にあった個別のペースをつくってくれること(30代 男性)

・すでにわかっているところまで塾の進度に合わせるのではなく、苦手で本当に必要な部分をムダなくできるといいなと思います(40代 女性)

・一方的な講義形式ではなく、細やかなフォローをしてくれること(50代以上 女性)

オンライン塾には個別対応を望む人も多いため、塾を選ぶ際に「個別対応ができるか」が選択基準になるのは当然です。具体的には「学習ペースや学習内容を子ども一人ひとりに合わせ、柔軟に指導してくれること」がポイントになっています。


苦手な部分に絞って学べることや、細かなフォローを受けられることは、オンラインの価値を実感しやすいポイントです。集団授業であっても別途で個別対応があれば、満足度は高まると考えられます。


<4位 料金が安い>

・通塾する場合との費用差(30代 女性)

・料金が高すぎず、家庭の負担にならないことも大切です(40代 女性)

・まずはコスト。無料のコンテンツと内容が変わらないようだったら、利用はしない(40代 男性)

オンライン塾に対しては、通塾型よりもコストを抑えられるという期待があります。受講時間や受講教科が増えるほど大きな負担になるため、「対面塾より安いか」を厳しく見ている家庭も少なくありません。


ただ安いだけではなく、費用対効果(コスパ)の視点でチェックしている人もいました。いくら安くても質が悪ければ、納得感は得られません。料金が比較的安く、授業・講師の質や効果に納得できることが重要となります。


<5位 授業内容が子どもに合っている>

・授業内容が学校としっかり合っているか(30代 女性)

・子どもが継続して受けたいと思う内容かどうか(40代 男性)

・学習内容。基礎から応用まで幅広く勉強できるとありがたい(40代 女性)

オンライン塾を選ぶ際、「内容が学校の学習とずれていないか」「子どものレベルや興味に合っているか」は重要なポイントです。授業内容が合わないと、画面越しの学習では集中力が続きにくくなってしまいますし、学習効果も上がりにくくなるからですね。


例えばまったく違う教科書の内容で勉強していても、学校の成績にはつながりにくくなります。また対応している教科・単元やレベルが幅広ければ、お子さんに合う授業を選びやすくなります。


<6位 学力が向上する>

・しっかり成績が伸びるようにサポートしてくれる体制(20代 男性)

・オンライン塾を受けられた他の生徒さんの伸び率や実績(30代 男性)

・塾なので、やはり成績そのものが上がること。もしくは「成績を上げるために何をすればいいか」を子ども自身が考えられるように、学習意欲が上がることです(30代 女性)

オンラインであれ対面であれ、誰しも塾には最終的な成果である「学力向上」や「志望校合格」を期待しています。


とくにオンラインは自分のペースで進めやすい反面、成果が見えにくい不安もあります。そのため「合格実績」「成績アップ実績」をしっかり調べて選ぶという人もいました。


<7位 時間の融通が利く>

・学校・部活との両立のしやすさ。時間の融通の利きやすさ(20代 女性)

・オンラインならではの柔軟な受講ができること(30代 男性)

・スケジュール調整がしやすいこと。他の習い事のイレギュラー対応に合わせられれば助かる(40代 女性)

塾に通う際、学校・部活や他の習い事と両立しやすいことは、大きな利点です。スケジュール調整がしやすい点は親御さんの負担軽減につながります。


ただ順位としては7位。オンラインならではの強みとして当然期待されているからこそ、「あって当たり前」の条件として確認されている側面があると考えられます。


まとめ

アンケートからは、多くの保護者がオンライン塾に対して関心をもちながらも、冷静に中身を見極めようとしている姿勢が浮かび上がりました。


具体的には「個別対応」「時間の柔軟さ」といった期待がある一方で、「授業の質が低そう」「学力向上につながらないかも」といった不安もあります。「オンラインならではの利便性はもちろんあるものの、子どもの成長につながらないと意味がない」という意識が伺えました。


ただ「対話式なのでサボる暇がない」「指導内容が対面塾とほぼ同じ」など、オンライン塾のデメリットを克服できるよう取り組んでいる塾もあります。


そのためオンライン塾や対面塾を一様に捉えて「オンラインか通塾か」で考えるのではなく、「オンラインも含めて、どの塾を選ぶか」という視点をもつのも、いいかもしれません。


アタムアカデミーでも、以下の点がオンライン教室のメリットと考えております。

  • さまざまな地方・文化との交流ができる

  • ITリテラシーも学べる

  • 送り迎えがなく、保護者の負担が少ない

  • 自分に合った講師に出会える

保護者の方へ オンラインレッスンの特徴 

https://atam-academy.com/parents/



▽鈴木健史氏の考察

今回の調査から、オンライン塾選びでは「講師の質」や「授業がわかりやすい」ことが重視され、保護者が求めているのは利便性とともに、理解の深まりや学びの定着といった成果であることが分かります。


子どもの個々の特性や理解度、ペースに応じた「個別最適な学び」は、オンラインの強みを生かすことで高い学習効果が期待できます。


一方で、オンラインでは非言語情報が伝わりにくく、子どもと講師の関係性が築きにくくなる場合もあります。そのため、学習成果の見える化や家庭と連携した見守りが重要でしょう。


親子の対話を通して、子どもの特性に応じた塾選びから始めてみてはいかがでしょうか。

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2026年01月06日

学習塾の倒産、2025年は過去最多46件 「三重苦」で中小塾が苦境 中小塾の4割が赤字経営、「学力向上」だけでは生き残れない時代に

株式会社帝国データバンクは「学習塾」の倒産発生状況について調査・分析を行った。

                

SUMMARY

2025年に発生した学習塾の倒産は46件で、前年の40件を上回り過去最多を更新した。約9割が資本金1000万円未満の小規模経営だったものの、中堅規模の塾にも淘汰が及んだ。少子化、講師確保難、物価高騰が主な要因で、中小塾はコスト増と授業料の値上げ難に苦しみ、収益が悪化した。中堅校を狙う層や補習層の取り込みを図る大手塾の攻勢で、独自の付加価値を見出せない塾の淘汰が加速する見通し。

                        

集計期間:2025年12月26日までの速報値

集計対象:負債1000万円以上・法的整理による倒産


 学習塾の倒産、2025年は過去最多46件 中小塾で淘汰相次ぐ 

子供たちの学びを支える「学習塾」の倒産(負債1000万円以上、法的整理)は、2025年に46件発生し(速報値)、前年の40件を上回って過去最多を更新した。倒産した学習塾のうち、約9割が資本金1000万円未満の小規模経営だった一方、地域で一定のシェアを持っていた中堅塾の倒産もみられた。少子化によるパイの縮小に加え、講師人材の確保難、物価高騰に伴う「教育費の選別」といった急激な環境変化に直面し、旧来型のビジネスモデルを維持してきた中小塾の退場が相次いだ。

2025年の学習塾経営は、特に中小塾ほど物価高と授業料の値上げ難に苦しんだ。最低賃金の大幅な引き上げに加え、効率性を重視する「タイパ」志向の大学生が、予習や授業外業務負担の大きい塾講師を敬遠する動きが目立ち、講師を確保するための求人費や人件費が高騰した。さらに、都市部ではテナント料の上昇、全国的な電気代高騰が固定費を押し上げ、収益を圧迫した。生徒募集の面でも、従来の折込チラシによる募集から、SNS運用やリスティング広告などデジタル化への移行が必須となり、生徒1人を獲得するための費用も「数年前の2倍まで跳ね上がった」という声も聞かれ、「看板を掲げれば生徒が集まる」ビジネスモデルが通用しづらくなっている。


こうしたなか、中学・高校受験を中心としたアッパー層をターゲットにする大手塾は、強固なブランド力を背景に、高額な季節講習やオプション講座の追加、さらにはAI教材のシステム利用料やアプリ手数料などでコスト増を吸収し、大幅な増益となった企業もみられた。他方、地域密着型の補習塾や中堅の個別指導塾は、物価高に苦しむ一般家庭の「習い事の選別」の対象となって生徒数が減少し、授業料の値上げも難しく、売上高は維持できても利益が出ない「赤字の常態化」に直面している。2024年度の業績を見ると、売上50億円以上の大手塾では減益を含め9割超が黒字を確保した一方、売上5億円未満の中小塾では約4割が赤字となるなど、利益面の二極化が進んだ。

足元では、生徒のメンタルケアやモチベーション管理といった、システム化された大手では対応しきれない「超・個別最適化」を武器に生き残りを図る小規模塾も散見される。ただ、膨大な入試データとICT投資で攻勢を強める大手塾が、安価な「AI自立学習コース」を新設して中堅校を狙う層や補習層の取り込みを図っており、「難関校は大手、補習は地元」という従来の棲み分けが崩壊しつつある。適性検査をはじめ学科試験以外の入試も広がり、「学力向上」だけでは生き残ることが極めて難しい状態で、独自の付加価値を見出せない塾の淘汰が2026年にかけてさらに加速すると予想される。

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2026年01月04日

【謹賀新年 未来を選ぶ、2026年】

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あけましておめでとうございます!

昨年も皆様には大変お世話になり、心より感謝申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!

2025年を振り返ると、スクール業界は大きな転換期を迎えたように感じます。
市場環境の変化により、これまでの成功パターンが通用しなくなり、多くのスクール経営者が「このままでいいのか」という問いに直面された一年だったのではないでしょうか。

特に、創業20年以上を迎えられた経営者の皆様からは、「事業承継」「出口戦略」といったテーマでのご相談が増えてまいりました。
次のステージへ進む選択肢として、
・後継者への事業承継
・M&Aによる事業譲渡
・計画的な廃業(ソフトランディング)
などがございますが、いずれも経営者お一人で決断するには重い課題です。

私はこの数年、年間2件ほどスクールのM&Aや事業売却のサポートに携わってまいりました。
事業の存続・発展を望まれる方には後継者選定や譲渡先のマッチングを、また新たな道を選ばれる方には生徒様や講師の方々への影響を最小限に抑えたソフトランディングのご提案が可能です。

「今はまだ大丈夫」と思っていても、5年後、10年後を見据えた準備は早すぎることはありません。

自スクールの現在地と目指すべきゴールを明確にし、最適な選択をされてはいかがでしょうか。

本年が皆様にとって、確かな一歩を踏み出す実りある年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
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2025年12月15日

ジム・ヨガ・フィットネスの女性市場は縮小、6,404億円へ 「価格訴求だけではつなぎ止められない」

2025年下期のジム・ヨガ・フィットネスの市場規模は推計で前年比3.9%減の6,404億円と、ホットペッパービューティーアカデミーが今月11日に発表した美容センサス2205年下期 ジム・ヨガ・フィットネス編


市場の落ち込みを主導したのは女性市場で、前年比14.6%減の2,593億円だった。男性市場は3年連続で拡大しており、コロナ禍以降も運動習慣が定着していると見られる。同所は「男女で市場構造は明確に異なり、女性の利用者減少が続く中、男性は利用者層の拡大が顕著」と指摘。男性市場では「筋力アップ」への意欲が市場を牽引している一方で、女性市場については「単なる価格訴求だけでは繋ぎ止められない。ターゲットの性年代等に応じたきめ細やかな戦略が求められる」としている。




消費者調査ではユーザーに利用目的を尋ねており、女性全体のトップ3は「健康維持・体力づくり(59.1%)」「ダイエット・体型維持(43.6%)」「ストレス解消・気分転換・リラクゼーション(41.3%)」で、男性全体のトップ3は「健康維持・体力づくり(50%)」「筋力アップ(44%)」「ストレス解消・気分転換・リラクゼーション(35.8%)」だった。

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2025年12月11日

子供の習い事格差、経済的・時間的制約から発生…意識調査

 NEXERとschola+(スコラプラス)は2025年11月11日から11月25日にかけて、全国の中学生以下の子供がいる保護者183名を対象に「習い事の格差問題」についてのアンケートを実施した。

 習い事の現状では、習い事に「通っている」子供は45.4%と半数を下回っており、習い事に不平等が感じられることがわかった。本調査では、習い事として「スイミング」が43.4%ともっとも選ばれており、基礎体力向上や安全面が重視されていることがうかがえる。「その他」の習い事に関しても、多様なスポーツに加え、芸術的な分野も選ばれており、保護者が子供の興味を考慮し、多様な選択をしているようすがみられる。


 次に、習い事を選ぶ際に重視したポイントとして「通いやすさ」が65.1%ともっとも高く、保護者の負担が主な制約条件になっていることがわかった。一方、91.5%の保護者が、実際に通わせてみて習い事に期待していた体験が十分得られたと感じている。これは、英会話の自然な習得や技能の上達が寄与している。


 一方で、25.3%の保護者が、習い事に「通わせにくいと感じたことがある」と回答し、特に送迎の負担や費用、時間の制約が課題である。通わせにくい理由として、兄弟の送迎の兼ね合いや悪天候、月謝の上昇などが影響しているという。



 また、習い事による体験格差を「ある」と感じている保護者が26.5%であり、学校教育だけでは身に付かない知識や技能の差が一因とされる。特に水泳などの体育の授業でその差が顕著に現れることが指摘されている。


 まとめとして、習い事の格差問題は、送迎の負担や経済的・時間的制約から発生しており、保護者は「通いやすさ」を最重視している。格差を解消するために、具体的な技能差や経済状況よる体験機会の差を縮小することが必要であると考えられる。

posted by 佐藤 仁 at 09:37| Comment(0) | TrackBack(0) | スクール関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月17日

あなたのスクールの「強み」を3つ、即答できますか?

あなたのスクールの「強み」を3つ、即答できますか?


多くの経営者が答えられない、この質問


私がスクール経営のコンサルティングをする際、最初に必ず聞く質問があります。


「あなたのスクールの強みを、3つ教えてください」

この質問に、即答できる経営者は驚くほど少ないのです。そして、答えられたとしても、こんな言葉が返ってきます。

「アットホームな雰囲気です」 「丁寧な指導を心がけています」 「経験豊富な講師がいます」


実は、これらは「強み」ではありません。

 

 

なぜ「アットホーム」は強みにならないのか?


結論から言うと、どこでも言えることは、強みにならないからです。

試しに、あなたの地域にある競合スクールのホームページを見てください。おそらく、9割以上が同じような言葉を使っているはずです。


  • アットホームな雰囲気
  • 一人ひとりに寄り添った指導
  • 経験豊富な講師陣
  • 楽しく学べる環境
  • 親身なサポート

これらの言葉は、スクールとして「当たり前」のことであり、差別化にはなりません。保護者や生徒が複数のスクールを比較検討している時、これらの言葉では選ばれる決め手にならないのです。

 

 

本当の「強み」とは何か?


本当の強みとは、他と比較して、明確に違うことです。


もっと具体的に言えば:


  • 競合にはできないこと
  • 数字で証明できること
  • 具体的にイメージできること
  • ターゲットに刺さること

この4つの要素を含んだものが、本当の強みです。

 

 

【悪い例】ありがちな強みの表現


まず、避けるべき表現を見てみましょう。


❌ 悪い例1:「アットホームで楽しい教室です」 → 抽象的で、どこでも言えることです。

❌ 悪い例2:「経験豊富な講師が指導します」 → 「経験豊富」の基準が不明確です。

❌ 悪い例3:「一人ひとりに合わせた指導をします」 → 具体的にどう合わせるのか分かりません。

これらの表現は、悪くはありませんが、「選ばれる理由」にはなりません。

 

【良い例】強みになる表現


では、どう表現すれば強みになるのでしょうか?


⭕ 良い例1:「小学3年生で算数につまずいた子専門。過去2年間で37名中35名が『算数が好き』に変化」 → ターゲットが明確で、数字で成果を示しています。

⭕ 良い例2:「英検対策に特化。指導歴15年、合格率92%(過去5年間の実績)」 → 専門性と具体的な数字があります。

⭕ 良い例3:「不登校の子どものための学習サポート。学校に行けない期間も学習の遅れを最小限に」 → ターゲットとベネフィットが明確です。

⭕ 良い例4:「月謝は地域最安の5,800円。個別指導なのに集団塾並みの価格を実現」 → 価格という明確な差別化です。

⭕ 良い例5:「講師全員が現役の小学校教諭。学校の授業内容を完全に把握した指導」 → 独自の人材による差別化です。


共通しているのは、「具体的」「明確」「他にはない」という点です。

 

 

強みを見つける3つのステップ


では、実際にあなたのスクールの強みを見つけていきましょう。

 

ステップ1:自分のスクールを客観視する


まず、以下の質問に答えてください。

  • 生徒や保護者から「ここが良い」と言われたことは?
  • 他のスクールから転入してきた生徒が選んだ理由は?
  • あなた自身が「これは他に負けない」と思うことは?
  • 辞めた生徒が「ここは良かった」と言ったことは?

これらの答えの中に、強みのヒントがあります。

 


ステップ2:競合と比較する


次に、地域の競合スクール3〜5つをリサーチしてください。

  • 彼らが提供していないものは何か?
  • 彼らができないことで、あなたができることは?
  • 彼らと同じことをやっていても、あなたの方が優れている点は?

差別化ポイントは、必ず存在します。

 

 

ステップ3:具体化・数値化する


最後に、見つけた強みを具体的にします。


抽象的:「丁寧な指導」 ↓ 具体化 具体的:「1コマ60分のうち、最後の10分は必ず復習の時間を設け、理解度を確認」

抽象的:「実績がある」 ↓ 数値化 具体的:「過去3年間で○○高校合格者15名、合格率85%」

このように、誰が聞いても同じイメージを持てる表現にすることが重要です。

 

 

強みが見つからない時は?


もし、このステップを踏んでも強みが見つからない場合は、2つの可能性があります。

 

可能性1:強みはあるが、気づいていない

多くの場合、これが当てはまります。自分にとって「当たり前」だと思っていることが、実は他にはない強みだったりします。

生徒や保護者に直接聞いてみるのも有効です。「なぜこのスクールを選んでくれましたか?」という質問は、強みを発見する最強のツールです。

 

可能性2:本当に強みがない

この場合は、今から強みを「作る」必要があります。

  • ターゲットを絞る(専門性を持つ)
  • 独自のカリキュラムを開発する
  • 成果を数値化して追跡する
  • 講師の専門性を高める

強みは、意図的に作り出すこともできるのです。

 

強みを明確にすると、集客が変わる


強みが明確になると、何が変わるのでしょうか?


1. ホームページの訴求力が上がる 「アットホーム」ではなく、具体的な成果や特徴を打ち出せます。

2. 口コミが生まれやすくなる 「良いスクールだよ」ではなく、「○○に強いスクールだよ」と紹介されます。

3. 価格競争から抜け出せる 独自性があれば、価格だけで比較されなくなります。

4. ターゲットが明確になる 誰に向けたスクールなのかが明確になり、マーケティングがしやすくなります。

 

 

まとめ:今日から始められること


強みを見つけるために、今日からできることは以下の3つです。


  1. 生徒・保護者5名に聞く 「なぜこのスクールを選びましたか?」

  2. 競合3つのホームページを見る 「うちにあって、他にないものは?」

  3. 強みを紙に書き出す 抽象的でもいいので、まず書く。その後、具体化する。


強みが明確になれば、集客の悩みは大きく軽減されます。逆に、強みが不明確なままでは、どんな集客施策も効果は限定的です。

まずは、紙とペンを用意して、あなたのスクールの強みを書き出してみてください。




スクール経営でお悩みの方へ

「強みが見つからない」「強みの打ち出し方が分からない」という方は、ぜひご相談ください。第三者の視点から、あなたのスクールの隠れた強みを一緒に発見します。

[お問い合わせはこちら]

https://www.no-border.com/contact/



posted by 佐藤 仁 at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ┣コンサルティングの現場から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする